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博物館浴(東京国立近代美術館「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」)

2019-08-29 21:02:01 | 博物館・美術館
 東京国立近代美術館では、10月6日まで「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」展が開催されている。






 NHKの連続テレビ小説で放映中の「なつぞら」、主人公「なつ」の旦那「一久」が高畑勲といわれている。この展覧会を観ると、連続テレビ小説と重なるものがある。


 初の監督となった長編作品「太陽の王子 ホルスの大冒険」で、悪魔と闘う人々の団結という困難な主題に挑戦、集団制作という手法を取り入れ、アニメの世界に新しい風を吹かせた。

 「アルプスの少女ハイジ」、「赤毛のアン」などのTV名作シリーズ、確か「カルピス名作劇場」というタイトルだったと思うが、日常生活を丹念に描き出す手法を通して、冒険ファンタジーとは異なる豊かな人間ドラマの形を完成させた。アルムの風景のジオラマが何とも言えない。



 映像は、アルプスの少女ハイジのオープニング。思わず見入ってしまった。「クララのバカ!」、これ、頭から離れない。確か、この後、クララは立ち上がれた。

 その後、「日本」に舵を切る。特に、野坂昭如の「火垂るの墓」、涙が止まらない作品だ。



 出口には、オンジとハイジが住んだ家の中。ヨーゼフが横たわっている。
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