震災から３週間 新年度を迎えて

　いつの間にか、４月１日となってしまった。

　３月１１日、スーパーひたちの中で被災し、その夜は難民生活。１２日、日立までバスで移動、国道６号沿いの壊れた家屋や割れたショーウインドウを目の当たりにした。

　そして、原発事故、恐れていた風評被害。

　この３週間は、あっという間に過ぎ去った。日にちの感覚、曜日の感覚は、もはや無い。

　３週間経って、いわきの経済も動き始めた。物流は、ささやかではあるがスーパーに物資を運んでいる。

　原発の影響はどうしようもないが、一方で経済が回り、避難した人々がいわきに戻ってきている。これからは、復興だ。

　ただ、「一丸となって」という言葉は必要ないと思う。この震災で、自分自身の身の振り方をまじまじと思い知った。本音で語り合えることもできた。周りの助けがあって生きていけることも改めて認識した。その中で考えていきたい。

　これからは、自然体で物事を見つめられるのではないかと思う。