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博物館浴(東京都美術館 「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」)

2017-11-02 21:09:48 | 博物館・美術館
 東京都美術館では、2018年1月8日まで「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」が開催されている。






 ゴッホは、パリ時代からアルル時代にかけて、浮世絵や日本に関する文献を集めた。日本への高い関心が伺える。絵画表現を模索する中で、大きな役割を果たしたのが日本の浮世絵。浮世絵を油彩で模したやデッサン、同時代の画家の作品などが展示されている。

 ゴッホの死後、今度は日本人がゴッホを礼賛し、ゴッホが最晩年に交友を持った医師ガシュの遺族の元には、芳名録が残されている。この芳名録とそこに署名した日本人の作品も展示されている。

 会場にはいると、まず、ゴッホの自画像と出会う。


 第1章 「パリ 浮世絵との出会い」
 浮世絵との出会い、歌川広重の作品とゴッホ、マネ、ロートレックなどの作品が展示されている。

 第2章 「アルル 日本の夢」
 ゴッホにとって南仏はまさに「日本」、絵も浮世絵のように鮮やかな色面で描き上げられるようになった。

 第3章 「深まるジャポニズム」
 ゴッホにとって日本人とは、自分自身が花であるかのように自然の中に生き、深い思想と真の宗教をもち、兄弟のような生活をする貧しく素朴な人間ということになる。ゴッホは日本人に自分自身のすべての理想、芸術的、社会的、宗教的理想を結晶化させていった。そしてその理想を実現すべく、ゴーガンと「黄色い家」での共同生活を始めますが、この生活は1888年12月の有名な「耳切り事件」で崩壊してしまう。

 第4章 「自然の中へ 遠ざかる日本の夢」
  「耳切り事件」の時に襲ってきた精神病の発作は、その後もたびたびファン・ゴッホを襲った。「日本の夢」も遠ざかっていく。手紙でも日本について語ることはほとんどなくなった。しかし、ぶりかえす発作の合間にもファン・ゴッホは描き続け、それらの作品の中にはまだなお浮世絵の影響を感じさせるものがある。

 第5章 「日本人のファン・ゴッホ巡礼」
 ゴッホの死から間もない時期に、その作品や生涯を熱心に紹介したのが、小説家の武者小路実篤、画家の斎藤與里や岸田劉生、美術史家の児島喜久雄ら「白樺派」及びその周辺の文学者や美術家たちだった。熱狂の渦は徐々に広がり、大正から昭和初期にかけて、少なからぬ日本人がファン・ゴッホの生の軌跡を求めてオーヴェールへと赴くことになる。

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