けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

レドンドが来た

2010-05-03 16:22:21 | football
「君がいなくなってから、俺たちには君レベルのメディオセントロがいないんだよ!」

ベルナベウに足を踏み入れるフェルナンド・レドンドに、ファンたちはそう叫んだ。このアルゼンチン人は笑ってこう返した。「いや、今はシャビ・アロンソがいるじゃないか。」 試合が終わってから、写真やサインに応えていたため、彼がスタジアムを離れるのに1時間がかかった。
ASは、コルテ・グループ(たぶんエル・コルテ・イングレスとか)のVIPボックスで、レドンドとオサスナ戦の勝利を共にした。(お偉いさんの名前が並ぶので割愛)。
レドンドは、2006年以来ベルナベウで試合を見ていなかったという。彼は勝利に満足して立ち去ろうとした。 「カマーチョが良い準備をしたから、簡単な試合ではなかったね。オサスナはすばらしい試合をした。彼らは勝利に値したよ。でも、マドリーは、2回のリードを盛り返すだけのクラスを示した。マドリーがピッチの3/4まで到達すると(相手陣内半分より前ということだと思う)、いつでも大興奮を巻き起こし、ゴールにいたるものだ。」 そうコメントした7個目と8個目(98年、00年のCLタイトル)のメディオセントロは、試合の後半を、マドリーが攻撃するたびに「来い、ゴールだ」と言って過ごしていた。
レドンドは、マドリーがリーガを獲ることを確信している。「マドリディスタとして、チャンピオンになってほしいと思っている。本当にそうなってほしいよ! 1ポイントはそう大きな差ではない。最終節まで、バルサとのエキサイティングな戦いがあるだろう。マドリーには、常に思いがけない喜びがあるものだよ。」

フェルナンドは、クラブを離れて10年たっても、どれだけファンから求められているかということに感動していた。「皆の愛情に感謝している。彼らのおかげで僕はたくさんの思い出や感動を得ることができているし、スタジアムの中に入るとベルナベウのピッチに降りていってプレイしたいという気持ちを与えてもらったよ。」
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というASの記事でした。お帰り、レドンド。
どれだけマドリディスタに愛されているかというと、このASの記事についている読者のコメント、どれもこれもgrande(偉大だ)、genio(天才)、mejor(最高)、el Maestro、el Principeと心酔しきった賛辞が並んでいます。何か誹謗するようなコメントは一切ない(バルサファンですら、グランデ、と書き込んでいる)。
いつかマドリーのスタッフとして帰ってくるといいなあ…フロレンティーノ・ペレスがいるうちはありえないけど。


引退後一時期はつやつやして、少々ふっくらした(?)ようだったレドンドですが、今はよく締まってるというか…いつまでたっても男前。やっぱり様つけたい。レドンド様。


後から追加:5月3日月曜のトレーニング
短く行きます。
スタメン11人+グティ、そしてラス(腰痛または背筋痛)は、室内にて回復メニュー。
デュデク、アダン、ドレンテ、メツェルダー、ガライ、ディアラ、ベンゼマ+カンテラからファンフラン、サムエル、コルデロはピッチでのメニュー。ロンド、フィジカルサーキット、シュート練など。
ラウル、ペペはそれぞれの負傷からのリハビリ中。
ファン・デル・ファールトは、1人でランニングができた模様。

なんて試合

2010-05-03 04:32:35 | football


09/10 Liga Espanola 1a divicion Jornada 35
Real Madrid CF. 3-2 Osasuna

マドリのゴール:クリスチアーノ・ロナウド様(25, 90)、マルセロ様(44)

GK:イケル
DF:アルベロア、それはあんまりだアルビオル、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:シャビ・アロンソ、ガゴ(87、ファンフラン・モレノ)、グラネロ(60、グティ)、カカ(69、ベンゼマ)
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン

GW帰省中につき、非WOWOW観戦。ちょこちょこメモしたものもありますが、マルセロのコメントが良いので先にそれを。

マルセロ
「最終的にうまく調整して僕たちは勝っている。どの試合でも、もっと楽に勝てるようにしているんだけど。」
(ゴールパフォーマンスで見せた「C」のサイン)「あれは僕の妻のために。クラリス(Clarise)っていうんだ。」
(ヘディングでゴールを決めたのは初めてのこと)「ロッカールームでラウルが、僕がヘディングでゴールを決めるだろう、って言ってくれたんだ。」
「マドリーは常に戦っている。可能性があるのなら、死ぬ気でね。」


ペジェグリーニ
「今日は、ディフェンス面で今年最悪の試合だった。」

全力で同意する。


どの場面で撮られたか知りませんが、アワアワした(面白い)ペジェグリーニ。アルビオルのポカの場面かマスードの大ハズシの辺りか……。


デビューおめでとう:ファンフラン
ファンフラン、カスティージャからトップチームデビューを飾った今シーズン第3号。正直、こんな場面で出されるなんてかわいそうに…とも思いました。でも、あの場面で攻撃面で最後に打つ手といったら、ファンフラン出すしかなかったとも言える。最初はパスが寸足らずだったりで心配しましたが、身体を張ってFK取ったり、ディフェンス追いすがっていったり、時間稼ぎの仕事もちゃんとやった。良いデビューになったんじゃないでしょうか。

ファンフランのコメント
「ペジェグリーニが僕に、自分らしくいくこと、それ以上のものはないと言ってくれた。チームは勝ち続けているし、僕たちは98ポイントを取れるだろう。そうできたら、リーガは僕たちのものになるはずだ。
デビューしたとき、僕はベルナベウを見上げた。たくさんの人たちがいたよ。最初は少しナーバスになった。でもその後では、もっと落ち着けた。こんなフェノメノス(怪物級のビッグプレイヤーたち)と一緒だとプレイするのは楽になる。試合が終わったら、皆が僕を祝福してくれた。皆にも、監督にもすごく感謝している。」


反省の弁を聞こう:アルビオルのコメント
「最初のゴールはぼくのミスだ。でも、ラッキーなことに数分で同点にできた。僕たちは苦しまなければならなかった。普段よりもミスが多かった。バルサが勝利していたことは言い訳にならないけど、僕たちは希望をダメにするところだった。まだ3試合残っているし、可能性もある。残されたものに勝利し、バルサがやられるのを待たなければならない。最後の瞬間まで、僕たちは首位に到達するという希望を持っていくよ。」



ながーい感想?選手評?
本日、お笑いディフェンスの日。イケルは思う存分説教して良し。
お笑いの筆頭は、もちろんクリアしようとした(んだろう)キックをスカしたアルビオル。バレンシア時代の印象から一転、マドリーでは比較的ソツなく仕事をしていた(決してミスがなかったとは言わないけど)と思いますので、この試合だけで「ダメだわー」とは言いませんが……あれはないよ。W杯も出る機会はあるだろうし、しっかりして本当に。でもあれ、その前のセルヒオ・ラモスのヘディングもちょっとひどいな。セーフティに、タッチライン側へ弾くなりすれば良かったんだもの(ボールアウトにしたくないんだろう)。
で、逆に普段ディフェンスにあれこれ言われるマルセロの方が、今日は落ち着いてボールカットしてたり良い印象だった。もっともそれは、ガンガン上がっていった後をきっちり始末してくれるガゴがいたから、というのもある。黙々とディフェンスの仕事をしていたかと思えばパスも出し、なぜかGKへのバックパスに詰めてヒップアタックまでしていたガゴ。大車輪の活躍。肝心のミドルシュートで軸足滑ってたのとか、惜しかったな。

気になったのはグラネロ。守備しなければならない時に素早く下がって遅らせる働き、これは良いと思う。でも攻撃は何か腰が引けているというか、失敗したくない気持ちが出てしまっているように感じた。ここのところ、何度かベンチからももれることがあったグラネロ。そういう背景があるからこそ、そう見えるのかな…。それでも、マルセロゴールのアシストが決まったのは良かった。ああいうチップキック(?)っぽいアシストって、そういえばなかなか見ない気がする。
グラネロと代わって途中出場したのは、本日45分限定のグティ。でも、足元も落ち着かない、パスミスもいつもより多い、足を滑らせる場面も複数。すぐ水曜に試合があるんだし、コンディション整えることを目指した方が良かったのかなあ。ここで言っても仕方ないことだけど。現場の判断なんだし。
ところでこの試合、足を滑らせていたのはグティだけではなかった。ベルナベウ、ピッチが少しボコボコしてるように見えた(削れやすい?)のは気のせいだろうか。

前目では、クリスチアーノとカカのコンビは、よく呼吸が合っていたと思う。特にカウンター食らわす場面で。ただ、後半グティが入ると、カカが微妙に行き場を失ったように感じた。もっともグティとカカが一緒にピッチに立ったのはそんなに長い時間ではないから、何とも言えない。
イグアインはここしばらく、最高とはいえない感じ。「周囲に気を遣ったりパス出したりしないと」ということを意識して、でもそれを実践するのと自分らしいエゴを出すのとが、まだうまく両立できていない感じがする…とか勝手なことを思っていたら、クリスチアーノのあの最後のゴールをアシスト! これは嬉しいよね。

本日のMVP1号は、2ゴールを決めたクリスチアーノ。1点目は、オサスナのDFたちが寄ろうか引こうか戸惑っているうちにズドン。誰にも文句をつけさせないような、クリスチアーノの力によるゴール。そして2点目、ロスタイムに入るか入らないかのギリギリの場面で決めた決勝点。ゴールポストが迫っていたけど、滞空時間長めのカベッサで、イグアインのラインぎりぎりからのクロスをゴールネットへ。この間の清水の試合でロスタイムゴールがあったくらいだから諦めてはいなかったけど、本当に決めるとは……やっぱりこう、何か持ってるものが違う、この人。
で、MVP2号はマルセロ。なぜあそこで、最前線ゴール前ど真ん中にマルセロがいるんだ?という疑問はありますが、ラウルさんの予言付き初のカベッサゴールおめでとう(あのポジショニングもラウル直伝?)。ディフェンス面でも良いカットをしていたし、何よりも左サイドで繰り返し繰り返しチャンス作りをしていた働きは、本当に良かった。惜しむらくは、どうも次節黄紙満期で有休らしい、ということでしょうか。


日程
水曜日には、フエラでマジョルカと戦います。(自分のところの)カーサでは滅法強いマジョルカ。今朝みたいな試合してたら本当にマズイので、きっちり気持ち締めていってほしいと思います。(マジョルカ、ビルバオに勝ってます…)。
根拠のない意見を述べるなら、1週間あくよりはスケジュールが少しタイトくらいの方が、どうも選手たちの気が抜けないで良い気がするので、今朝の最後の勢いを持ったままいっていただければ良いかと。