団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

飲み屋は潰れろか

2020-03-31 15:04:47 | Weblog
 昨夜の小池都知事の会見はひどかった。若者はカラオケやライブハウスに行くこと、大人はバー、ナイトクラブ、キャバクラに行くことを自粛してほしい、という内容だった。
 いい方を替えれば、飲み屋は潰れろ、という意味になる。上記の業種は密閉、密集、密接の3密の代表的なもので、3密が新型コロナウイルスの感染源になっていることは確かであろう。
 しかし、ここまで営業妨害をして、補償に関しては具体的な説明は一切なし。用意がある程度で、これにはがっかりした。
 ここまでいうのなら、もっと新型コロナウイルスの感染防止策をいうべきだろう。例えば、密閉空間になるなら、換気をしっかりとする。できない構造なら、ドアの開け閉めを繰り返す、密集にはならないように配慮する、客を必要以上に入れない、そして密接は従業員や客同士の座る間隔を開ける。最低1.5m程度は確保する。
 こうした具体的な提案でもしたら良かった。さらに、店の前にはアルコール消毒液を置き、客に手を消毒してもらうこと、店内は客が触りそうなところは、常に消毒を繰り返す、従業員はなるべくマスクをする、といった条件に合致するなら、商売してもいいのではないか。
 このままいけば、水商売の店は潰れかねない。たぶん取引先の酒屋や問屋などは、戦々兢々していよう。
 最近、ようやくいい出したのは、無症状の若者が無自覚のまま感染源になっているのではないか、というものだ。その若者が高齢者と接触して感染させる。
 このことを最初からいわなかったのは、PCR検査数が激増するからだ。とても現在の態勢では足りなくなるから、先送りしていたのだろう。あまりいわない言葉だが、感染者を保菌者といったほうがぴったりする。
 その保菌者が把握できない。だから、あまり外で遊ぶな、人と接触するな、というメッセージを送るだけだ。ラジオで識者が、モデル地区を選んで全世代的に保菌者を割り出したらどうか、といっていた。
 例えば1000人検査して、10人出れば、都民1000万人の中に10万人いるわけだ。その彼らを潰していくしかないのだろう。
 いずれ感染が広がり、免疫の抗体を多くの人が持つようになると、感染は下火にはなってこようが、それまでにどれくらいの人が犠牲になるのだろうか。
 とにかく水際作戦が失敗した。武漢以外の人間はずっと入れていたし、最近は帰国者を野放しにしていた。
 彼らがきっとあちこちで感染源になったのあろう。今回の事態は政治の責任といってもいい。結局、自分の身は自分で守れ、ということがよく分かった次第だ。

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たった13人のために

2020-03-26 10:47:34 | Weblog
 なかなか新型コロナウイルスの感染が止まらない。東京都はとうとう集団感染の恐れがあるとして、平日のテレワーク、夜間の外出、土日の不要不急の外出自粛を要請した。
 かなりの措置であるが、小池知事があげた昨日の感染者数は41人である。これまでの10数人からは跳ね上がった感じがあるが、この中で感染源が分からいのは13人である。
 たぶんこの13人のために、この自粛要請になったのであろう。41人のうち、台東区の病院関係者、そして外国からの帰国者が含まれており、感染源が明確になっているから問題はない。
 13人の人がどこからうつったのかが不明。よくいわれる密閉、密集、密接の3密の場所にいたのだろうか。たぶんそうした追跡調査もしていようが、どうも飲み会でクラスターが発生しているようである。
 これから一気に感染者が増えるのか。誰にも分らないが結局、困るのは感染したとして、約2週間ぐらい症状が収まるまで、病院か家庭でも隔離され行動が不自由になることだ。
 だから感染だけはしたくない。3密を避け、ふつうに外出する分には、その心配はほとんどないのではないか。それをもっとアピールして、日常の行動を確保する要請ぐらいにしておいたほうがよかった。
 それを外出自粛と大仰にメッセージするのは、ミスリードではないか。たぶん他の国もやっているから、東京都も見習ったというところが実態で、小池知事の周りに危機を煽る学者がいるのであろう。
 なにより心配なのは、経済の停滞である。人、モノが回らなくなれば、金も回らない。これから政府の援助が始まるが、それまでにけっこうな倒産が発生するのではないか。
 先週、新橋で飲んだが、まあ、空いていた。小さい居酒屋とスナック、立ち飲みで飲んだが、閑散としていた。客激減でも、家賃や生活費などの固定費は発生する。いつまでもつか、という状態であろう。
 なによりコロナウイルスの猖獗を抑えることが重要であるが、それも含めて経済の回復を優先させなければならない。油断はならないが、都民、国民が安心できる情報をもっと発信する必要がある。
 けっこうネットでもラジオでも、楽観論を吐く識者もいる。我々はいろいろな意見を取り入れて、自分で判断することこそ大切ではないか。
それにしてもコメディアンの志村けんが感染して入院中とはびっくりした。有名人のインパクトは強いものがある。これをネタにして、また元気な姿で戻ってきてほしいものだ。
 

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新型コロナウイルスあれこれ

2020-03-12 14:23:09 | Weblog
 なかなか新型コロナウイルスの終息が見えない。ここまで感染者数が多くなれば、その正体も徐々に分かってきて、社会的に落ち着きを取り戻していくだろう。
 そのためには、何よりウイルスを蹴散らす薬の発見であろう。現在もインフルエンザや喘息の薬が効いた、効かないと新聞に載ることがあるが、決定的ではない。この薬が発見されれば、人々は一気に安心し、正常な日常に戻ることだろう。
 それを待ちつつ、新型コロナウイルスを考えると、感染して重症化するのは、高齢者や持病のある人。とはいえ日本では致死率は非常に低い。私は高齢者で心臓や腎臓に疾患があり、まあ、危ないほうだろう。
 しかし現在健康で、免疫力は高いと思っている。しかし60代から下の年齢の人は、ほとんど感染しても軽く収まるようだ。よくいわれている37.5度以上の熱があり、身体がだるいなどの疲労感が数日続けば、たぶん感染していようが、そのまま自宅で養生していれば、治癒する可能性は高いし、そもそも発病しない人のほうが多い。
 そうなると、自覚症状なしに歩き回って、高齢者にうつす可能性は高く、だからいろいろとイベント等は自粛しているわけだ。
 いつまで続くかは分からないが、それほど恐れる病気ではなさそうなことが分かってきたのではないか。インフルエンザの一種、あるいは風邪なんだから、寝ていれば治るというわけだ。
 私はまだマスクをしていない。もともと心臓が悪く、マスクをすると息苦しくなるので嫌だった。それでもこれだけわあわあ感染をいいだすと、マスクをしていないと肩身が狭い。だから持って歩いている。
 ウイルスはマスクの障壁程度はやすやすとすり抜ける。だから人にうつされるのを防ぐのではなく、もし感染していたら、人にうつさないのが役割。自覚症状がないこともあり、まあ、マスクをするのは仕方がないことであろう。
 こんなに足りないのだからに、使い捨てをやめて、洗える布製のマスクに切り替えるようにしたらどうだろうか。
 そういえば、例年恒例のマンションの敷地内のお花見が今年は中止になった。これも外で大勢で飲み食いしていれば、白い目で見られる、という自己規制の結果だ。ばかばかしい。オープンスペースでやっていれば感染の危険はなく、室内でも換気をしっかりしてやれば問題はない。
 こうした状況になると、ことなかれ主義が優先する。自粛、延期、中止で経済損失は大きい。日本は消費増税と新型コロナウイルスのダブルパンチが襲って深刻であるが、中国人が少ない銀座や浅草は気持ちいいものである。多少はいいことがないと、と思う昨今である。

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飲みに行くなとは迷惑な

2020-02-25 10:52:31 | Weblog
 新型コロナウイルスの余波で、いろいろな通達があるが、中に飲みに行くな、というご忠告もあって、ちょっとびっくりした。
 余計なお世話だろう、と思うが、確かに飲み屋に行くな、というより濃厚接触になりそうなシチエ―ションや、狭い密閉空間に長くいる、というのは感染しやすいのだろう。それにしても、飲み屋の完全な営業妨害になりそうだ。
 しかし、ちょっと待てよ、と思うのは、感染防止のためには水をちょびちょびと飲むのがいい、と聞く。つまりウイルスはまず喉に付着する。ほっとおけば、喉から肺に入り、運が悪ければ発病する。
 その付着したウイルスを、水を飲むことで食道に流し込み、胃に送れば、胃酸で死滅するという寸法だ。
 だからペットボトルを持って、5分おきぐらいに水分を摂るわけだが、その水分はむろんアルコールでもいいわけだ。
 ビールならガブガブ飲むことになるが、私は最近はビールはあまり飲まず、ウィスキーも焼酎もロック派である。
 だからチビチビと飲むことになり、飲んでいるうちはウイルスの感染の恐れは低減しよう。ただ私の好みの飲み屋は狭い。ママとも文字通り濃厚接触する可能性は高い。カウンターを挟んで、さてどうしたらと思案している。
 新型コロナウイルスはいつ収束するのだろうか。感染率は高いが、罹患しても重篤するケースは少ない。
 37.5度以上の高熱が続き、身体がだるく、その状態が4~5日続けば、たぶん新型肺炎であろう。そうなれば、じっとしてあまり食べず水を多く飲んで寝ていれば、たぶん治るのではないか。
 風邪をひいて、食事を多く摂るのは禁物。風邪を治すのは、免疫力だから、食事をして胃に負担をかけると、免疫力も低下する。だから水分を多く摂って寝ているのが一番。
 確かなことではないが、今回の新型コロナウイルスも、跳ね返すのは免疫力である。問題は、飲みに行って飲み過ぎて、宿酔いになってしまったら、確実に免疫力は低下している。ウイルスの格好の標的になろう。
 やっぱり飲みに行くのはやめるか。さて、どうしたものか悩んでいる最中である。まったく中国産はウイルスに限らずやっかいなものだ。

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なんとかならぬか政治家のモラル

2020-01-08 11:10:35 | Weblog
 それにしても呆れるくらいの政治家のモラルの低下だ。IRに絡んでの収賄容疑なのだが、みんなしゃあしゃあと事実無根と息巻いている。それが検察に取り調べられて、あっさりと前言を翻すことも多い。下地議員は維新離党、議員辞職にも行くかもわからない。
 この政治家のモラルの喪失は、実は深刻な問題なのだ。政治家は選挙で選ばれた選良である。いわば国民の代表だ。それを多くの国民は個人的には別であるが、一般的にはあまり信じていない。
 その国民感情を政治家はこれまで放置してきた。特にお金の授受の不透明性は、政治家の独壇場で、なんでそんなにお金がかかるのか。給料をもらい、政治活動費も潤沢にある。そのうえ献金だ、パーティーだ、と騒がしい。
 確かに選挙に金がかかることは理解できるのだが、この時代なのだから、メールやウェブでアピールする方法もあり、選挙の仕方も時代とともに変えていく必要ある。実際、選挙民が政治家に期待することは、国家よりも地域の利益だ。その期待が金に変わり、政治家の腐敗を招く。
 こうした政治家を抱える国民は不幸だ。この不信感を払拭することが、いま政治家が真剣に取り組まなければならない課題ではないか。
 それには政治家個人の資質の向上もあるが、やはり政治家に関わる金の流れの透明性の確保であろう。
 多くは不正を働いても、個人献金で逃げることが多いが、個人献金を禁止する方法はないものか。この立法も政治家が決めるのだから、自分たちの首を絞める法律を通すわけはないか。
 つまり、政治資金規正法にして、やはりザル法となっている。政治家は公の存在である。そうならば、政治家個人、事務所、後援会などすべての収入と支出を公にすべきではないか。
 現在も表面的には行っているのだろうが、実態の把握はどうなのか。いつまで経っても、ポッポに入れる政治家は後を絶たない。
 なんらかの不正が公になった政治家は、それがグレーであっても、選挙では選ばない国民の良識が必要である。そして厳格な収支報告を続けていけば、いずれ政治家の信用は回復していく方向に行こう。テレビドラマで悪役の多くは政治家になっている現状を嘆くこと。そうした意識改革もまた必要だ。
 

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日本にカジノは必要か

2019-12-26 14:15:51 | Weblog
 カジノを含む統合型リゾートの開発で、秋元議員が収賄容疑で逮捕された。来年の国会は野党がこの問題を追及し、カジノの是非論が多く論議されるようになるだろう。
 大型の開発となると、利権が動き、政治家が暗躍する。なんとも情けない構図ではあるが、実際のところ本当に日本にカジノは必要なのだろうか。
 政府は観光客の目玉にしたい意向のようだが、別に日本でやらなくても、外国にあるのだから、そっちで楽しんでもいいわけだ。つまり国営のカジノでもっと儲けたいのだろう。
 この利益が社会保障費の補填になれば、それはそれでけっこうだ。パチンコの私営、国営・公営のギャンブルは日本では盛んで、平日からギャンブルを楽しめるようになっている。そんな国はほかにあまりないらしく、日本はギャンブル天国。そこにカジノは必要か。
 反対論では、ギャンブル依存症が増えるのではないか、といっているが、すでにそうなっている人は多く、いまさらの感があろう。問題は環境悪化。これは管理次第というところで、クリアはできる性質のものだ。
 それより、もしカジノを日本の目玉にしたいのなら、ラスベガスなどのやり方を踏襲せずに、日本独自の博打を打ち出したどうだろうか。
 ルーレットやカード、スロットなどに加えて、日本古来の丁半賭博の復活。時代劇にあるような博打場を作り、そこでふんどし姿のトレーダーが壺を振る。どっちもどっちも、と声が飛び交う。観光客は大喜びだ。
 また花札の復活も面白い。ルールは簡単だから、観光客もすぐに覚えよう。どうせ日本でやるなら、伝統的なギャンブルを取り入れて、世界に冠たるギャンブル天国の意地を見せる手がある。
 まあ、以上は冗談半分ではあるが、カジノの是非論はもっと多くの議論が必要であるだろう。私論だが、東北復興のために、岩手か福島に作り、そこに多くの観光客を呼び込み、過疎化に歯止めをかけ、地方再生の一助にする手もある。日本列島全体のグランドデザインを考慮して、カジノを考えてもらいたいものだ。

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医療費負担にマイナンバーの活用を

2019-12-12 11:37:10 | Weblog
 75歳以上の医療費負担が1割から2割に引き上げられる、と世間を騒がせている。私は現在、71歳で医療費負担は2割。70歳になって、3割から2割になって、けっこう財布の負担は軽くなった。
 現在、心臓はハートクリニックに、糖尿病は血液内科のクリニックに、そして眼科も通っている。それぞれ薬も処方されているから、月によって変動はするが、ほぼ1万円以上は遣っている。
 1割になれば、もっと楽になるのだが、こうした年齢だけで仕切っていいのだろうか、と思う。やはり年齢と収入を掛け合わせた負担の決め方はできないのだろうか。
 70歳も超えると、それぞれ年金以外にほぼ収入はなくなるが、その年金も大企業の厚生年金や企業年金などがあれば、けっこう手取りは多い。中小企業でも厚生年金ならまだいいが、国民年金ならわずかな金額しかない。
 そういう差は、それぞれ生きてきた結果だからしかたがないとしても、高齢化の負担はよりフェアにしなければならない。
 そこでどうしてマイナンバーを活用しないのか、と疑問に思う。マイナンバーのデータに所得を入れて、その所得の多寡と年齢によって、負担額を決めることはできないか。
 単純に1割とか2割とするのではなく、もっと細かい設定が可能になるだろう。75歳で年収360万円なら、医療費負担は2割、年収240万円なら1.5割とか、いろいろと考えられよう。
 そのスライド幅にはいろいろな議論があるだろうが、その基本はマイナンバーをしっかりと活用することだ。
 かつて住基カードというのもあって、それがマイナンバーに発展した。しかし、政府の考えていることは、ポイント付与ぐらい。実際、あってもなくてもいいカードになっている。
 無駄遣いのポイントよりも、本気で国民に必要なマイナンバーを構築すべき時ではないか。その端緒が、医療費負担になるのなら、多くの国民は納得しよう。ただプライバシーが漏洩する、という心配もあるものの、収入につては悪いことをしていなければ、税務署に筒抜けだ。今さら隠せるものではない。マイナンバーを活用して、多くの行政コストの削減を行ってほしい。それが国民の願いであろう。

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いつまで続く桜を見る会騒動

2019-11-29 09:39:15 | Weblog
 桜を見る会の騒動が続いている。まあ、日本は平和であることは間違いないのだが、とうとう招待者の名簿を裁断したシュレッダーまで登場した。安倍さんの答弁も、なぜかコロコロと変わり、内閣支持率も低下気味に推移している。最近では、反社会勢力などを呼んでいるところまで暴露されている。
 実際、1万8000人も来ているのだから、誰かと混じって入ってしまう輩もいるのであろう。国際的なVIPを招くようなセキュリティチェックをやっているわけでなく、しかたない面もあるようだ。
 来年は止めるとか、規模を縮小するだとか、情けない議論をしているが、総理主催の原点に戻って、安倍さんが決めればいいことである。
 野党は税金が使われていることを問題視しているが、もともと民主党政権時でも内閣のイベントなんだから、それは当たり前。ただ安倍さんになって、あれこれと推薦やコネ絡みで肥大化してコントロールが効かなくなってしまったというところであろう。
 この騒動で、もっとも失笑を買っているのは野党。国民の声が聞こえないわけではないのに、桜の会を徹底的に追及している。政権もなぜか右往左往して、双方が情けない状態になっている。
 なぜ、野党はここまでやるのか。識者ももっとやることがあるだろう、と指摘しているが、好意的にみれば、野党はこれが生存基盤だからだ。
 野党の存在意義は、政権を倒すこと。手段は関係なく、とにかく内閣の失政や齟齬を徹底的に追及して、追い詰める。それをやることによって、政権にダメージを与え、次の選挙に有利につなげるという目的だ。
 確かに野党は政権を奪取することが第一目的ではあるが、その過程で国民の支持を得られているか、という認識が欠けている場合が多い。
 国民の支持を得て、国民が自民党はちょっとなあ、と思うぐらいまで、認識を高めることができるのか。どうも今回の場合は、そんな方向にはいっていない。
 国民はもううんざりしている。しっかり国会やってくれよ、というのが本音の声であろう。野党も、そうした声を敏感に察知するアンテナを持たなければならない。
 政権への一定のダメージを与えれば、矛を収める時期はもうそろそろという感じだ。これによって野党もマイナスイメージを作ったのだから、これから挽回のための政策論争をお願いしたいのだが、まあ、あまり期待できないかな、というのが現在の野党の実態であるだろう。日本の政治状況はお寒い限りか。

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森田知事はどうしていなくなったか

2019-11-08 14:43:21 | Weblog
 千葉県の森田知事が文春砲で木っ端みじんになっている。詳細は譲るとして、どうして災害翌日に災害対策本部からいなくなってしまったか、というのが最大の謎である。
 知事である以上、本部にいてあれこれと指示を与えなければならない立場だ。周りも知事の裁可がなければ動けないケースも多いであろう。たぶん、困った知事、とあきれているのではないか。
 当時の森田知事の心情を忖度すると、たぶん災害対策本部にいたくなかったのではないか。どうして。いろいろな災害情報が飛び交い、それらに対して的確な指示を出さなければならない。極度の緊張状態が続くわけだ。
 それを嫌ったのではないか。だから、私用車か公用車か知らないが、自宅に帰り、視察に単独で行動したという。会見はほとんど森田知事の言い訳に終始していた。
 だったら、いたくなかった、と認めたらどうだ、という意見もあろう。しかし、これを認めると、知事としての立場がなくなるし、リーダーシップが問われ、失脚につながる。
 だから、なんとか取り繕って、ほとぼりが冷めるのを狙っているのではないか。
 千葉県は近年、大きな災害がなく、知事が陣頭指揮をとって、なにかを解決する事案があまりなかった。ところが台風と集中豪雨が一度に襲った。知事としては、自らの手腕を見せる機会でもあった。
 ところが、いなければならない現場から逃げた。恐らく、森田知事としては、こうした修羅場をあまり経験したことがなく、どうしていいかも分からない。パニックに近い状態になったのではないか。
 そもそも非常時にこそ、知事や市長などの存在が不可欠である。だからトップにいられるわけだ。その非常時にいないというのは、やはり自らの仕事を放棄したに等しいであろう。
 これをもって、知事不適格の烙印は早計にしても、知事の適格者でないことは確かであろう。
 こうした立場の人間が、泣き言をいうわけにはいかないが、誰でも、逃げたい時はある。それでも立場上、できないことである。それが辛いのであれば、結局は辞任という落としどころが待っている。
 国、自治体、また企業であろうが、トップとは常に孤独という。その孤独は、最終的な決断を委ねられているからだ。周りには相談はする、いろいろな意見を聞く、しかし決断は自分がしなければならない。
その決断の重みに耐えられなければ、トップであり続けることはその組織にとって不幸なことである。最近のソフトバンクグループは決算発表で、大赤字を発表した。それを発表する孫さんは、まさしくリーダーの顔であった。損も得も自ら引き受ける覚悟が見えていた。森田知事に、それがあるのでだろうか。 

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生きづらい世の中になったものだ

2019-10-30 11:25:23 | Weblog
 新任大臣の失言が相次いでいる。荻生田さんは「身の丈」発言、河野さんは「雨男」発言。いきなり野党が噛みついている。
 なんで悪いのか、というところが理解できない。「身の丈」のほうは、経済格差が教育格差につながる、と短絡的に批判している。すでに経済的に裕福でないと、東大などの難関な大学には入れない、というのが定説である。
 しかも「身の丈」というのは、分相応という意味でもあり、これも人を諭すために使われる常套句である。だから、あまり言葉尻を捉えて、わあわあというのは、野党として情けない。
 野党としては、多くの人もそうだが、私もよく分からない教育制度の欠陥を指摘して、国会で堂々と議論すべきであろう。
 「雨男」発言は、後援会のパーティでリップサービスでいった冗談でしかない。ただ事実をいっただけで、ここまで非難を受けるというのも、尋常ではない。こうした冗談を受けて、本気で怒る被災者はいるのだろうか。メディアはいちど取材に行ったらどうだろうか。
 ま、軽率であることは確かで、どちらも失言を取り消せば済むことではないか。
 野党だけでなく、ネット社会になって、それぞれの言動がすぐに伝播する。当然、いろいろな人がいるのだから、その言動の捉え方もさまざまである。
 あれこれと反応をする人もいるが、多くの人々は、いちいち付き合っていられない日常がある。ただ一部のネットおたくが、これもわあわあ騒ぎだして、ことは針小棒大になっていく。
 まことに生きづらい世の中になったものである。みんなが、周りをきょろきょろ見回し、言葉を選び、慎重に発信することが常態化している。これでは、大胆に世間に問題を投げかける発言は出にくくなっていよう。
 ちょっと前の週刊ポストの断韓の特集記事もそうだろう。こんな記事は右寄りのWILLや月刊HANADAは毎号やっている。すでに定着しているから、問題にもならない。
 最近話題のチュートリアル徳井さんの脱税問題も、脱税なら罪になるし、あるいは追徴金等を払えば済むことで、人格否定まで行っている。たぶん復帰は無理になり、裁判前に裁かれている感じだ。
 みんな善男善女で、悪いことはせず、まっとうに生きることに精一杯なのか。仕事をし、納税していれば、羽目を外すことも人生の愉悦である。どう外すかが、大人の態度であるだろう。

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