団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

高校5年制はどうか

2010-02-21 11:03:36 | Weblog
 大学を卒業しても就職できず、専門学校に入り直す人が多くなっているという。もちろん不況のせいであるが、大学がいつしか就職の予備校に成り下がっていることへの痛烈な皮肉ともいえる。
 企業は好況時の増員やIT革命よって、慢性的な人余り現象に悩まされている。そのために派遣社員やパートを多用して乗り切ろうとしている。50歳ぐらいから上の世代は余剰人員が多く、その世代が定年になるまでは身軽になれない、という話を大企業の社員から聞いたことがある。
 大学に入り、大企業に就職することが、ひとつのパターンであるが、そのパターンを不況が直撃して壊しつつある。
 ということは、一部の国立大学や有名私大を除いて、大学の必要性が低くなってくるわけだ。そもそも勉強をするための大学が、なぜ就活窓口になってしまったのか。企業の要請もあるが、就職を大学のランクと結びつけたいからだ。本来、学問で競うはずの大学が、大企業の就職率をアップすることで、学生をより多く集めることができる。
 不況で就職できないとなれば、そんな雨後の筍のようにできた大学に入ることは無用になる。企業の変質、不況を奇貨として、教育改革を行うことができる。
 高校5年制である。2~3年は従来の教育課程を学び、20歳までの後半は職業訓練を受けるようにすればいい。
 職業訓練といっても、もっと幅広く捉え、英語を学ぶ者は課程を終えれば、英語がペラペラになっているようにする。介護の課程をとれば、卒業時には資格が取得できるとか、現在、士と呼称される資格などの訓練を課程に盛り込むことだ。
 現在の専門学校を取り込むことができるし、大学もまた専門学校化にしていく。そうすれば、高校の卒業と同時に就職でき即戦力として働くことができる。大学はもっと高度な学問の場として仕切り直すことだ。
 5年制の高校を卒業すれば20歳である。国民年金に加入するいいタイミングだ。給料もない学生に加入義務を負わせている現在の制度は無茶だ。親に払えか、借金をさせるのか。
 高校と職業訓練を一体化して、卒業したら20歳の成人であり給料取り、というパターンなら社会人として座りがいいと思うが、どうだろうか。高校無償化などとバラマキをやっている民主党では無理なんだろうなあ。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村