団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

歌を覚えること

2012-05-08 14:35:10 | Weblog
 私が好んで唄を歌っていることは、いつもこのブログで記しているが、どうやって歌を覚えるのかを報告しておこう。
 まず知ることからはじまる。昔はほっておいても、どこからか歌が耳に入ってきて、どんな歌だろう、と好奇心を駆り立てられた。それだけ歌に敏感だったのだろう。
 ところが最近は、新しい歌をよほどのことがない限り耳にしなくなった。しても記憶に残らなくなった。だから、ラジオの番組をよく聴くようにしている。歌謡番組では流行りの歌しかやらないが、ラジオではけっこう昔の歌を思い出したようにやっている。それが時折、記憶に残る。ネットで調べてみる。じつくりと聴いてみて、気に入れば本気で覚えようとする。あとは、誰かにいい歌ないかなあ、と聞いてみる。おおむねカラオケバーのママである。相方に好きな歌を聞いてみる手もある。
 そんなことで、自分の知らなかった歌を知る。直近では竹内まりやの「人生の扉」である。知れば、まずネットで原曲を聴いてみる。歌曲に合わせて口ずさんでみる。これでほぼ歌えるかどうかが分かる。低い声、高い声が私に出るだろうかのテストになるからだ。
 次にMP3プレーヤーに原曲を入れて持ち歩いて聴き、耳に慣らす。そうやって徐々に歌を覚えていくが、次にネットからダウンロードしたカラオケで練習ということになる。まず原曲のトレースから始まる。そのままなぞって歌い、いろいろとその歌の特徴を記憶に入れる。トレースが済めば、本気でカラオケで覚えることになるが、ここからが歌を覚える中でもっとも楽しい時期だ。
 何度も練習すれば、徐々にその歌に馴染み、自分なりの声で歌えるようになる。基本は原曲キーだが、その自分なりの声がどうなるのか、という興味がある。これは歌ってみないと予測はつかない。
 原曲キーに合わせて歌うと、自分の声が微妙に変わるのである。この変わりようが面白い。そしてこう歌ったらどういうテイストになるのか、というところでも試してみる。
 これを繰り返しやっていると、原曲と離れて自然に自分の歌い方が決まってくるものである。むろんそうならない歌もある。そうして、その歌が自分のものになってくるわけで、その過程がひとつの成長で、その歌が自分の財産になる気分である。
 他人から見ればやっかいな話ではあるが、それが私の歌に対する面白さである。最終的に発表の場がカラオケバーというのは、ちと情けないか。 

「60からのマイソング55」を配信中。毎日曜日にhttp://ameblo.jp/shiratorimn/にアップロードしています。エッセーで書いた歌は「団塊SONGS」(検索)で聴くことができます。また「Web写真人」でも検索できます。URLはhttp://shashingin.web.infoseek.co.jp