団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

小保方さんがんばれ!

2014-04-02 14:46:13 | Weblog
 STAP細胞騒動が大詰めを迎えている。報道によれば、小保方晴子さんひとりを悪者にして、幕引きを図っているのが理化学研究所。これに異議を唱え、9日に不服申立てを行うのが小保方さんだから、完全に喧嘩になったわけだ。
 まあ、当然の流れであるだろうが、チームでやっている研究が、どうしてひとりだけの責任で決着がつけられのか。この理屈はよく分からない。むろん精査して、この結論を得たのだろうが、チームの他のメンバーは目下、息を潜めて時間が過ぎるのを待つということか。
 問題は、9日までに小保方さんが説得されて丸め込まれ、矛を収めてしまうことだ。なにかおいしい話を匂わされ、組織大事とかわけの分からないことで、私が悪かった、でチョンとなったら、真実は彼方に去ってしまう。全面的に対決してこそ、真実が公にされることだろう。
 とはいえ、それを報道するメディアの姿勢は、もっと謙虚になるべきだろう。STAP細胞発表時のはしゃぎようはなんだろう。冷静にコメントしていたのは、ips細胞の山中さんぐらいだったように記憶している。彼はライバル登場で心中穏やかではなかったからこそ、より冷静にSTAP細胞を捉えることができたのだろう。
 それはメディアだって同じ立場をとれたはずで、ライバル紙に負けず、と囃し立てた。反省し、再び同じ愚挙を繰り返さないことだろうし、記者はそれぞれの専門をもっと勉強しなければならない。官庁垂れ流し記事で横並びをやっているからこそ、こうした問題が起きるのではないか。
 いくらメディアに文句をいっても、痛くも痒くもないのがメディアの習性だから、この辺でやめておくが、ともあれ最後の問題は、誰もが指摘することだが、STAP細胞は存在したのかしなかったのか。理研はそれを証明するのに1年かかる、といっているが、小保方チームと同じことをやるのに、なんで1年もかかるはずはない。ほとぼりを冷ましたい、というのが見え見えであろう。
 もうひとつは、ノーベル賞級の新技術や新発見は確かに大変なことであろうが、その研究プロセスを再現するのは、そんなにむつかしいことではないだろう。同じことをやればいいわけで、できなければインチキ、できれば大発見・大発明ということになる。そこに至るプロセスに、奇跡や僥倖が含まれているのだったら、やっぱりインチキであろう。
 それなのに、なんだかもたもたしている。なにかを隠蔽しようとしている気がしてならない。丸ごと第三者の研究機関に持ち込んだほうが早いのではないか。
 日本でもトップの研究機関である理研も、結局は人間の集まりであり、人間の愚かさから抜け切れるものではない。科学であろうとなんだろうと、人間がやることであることを忘れたくない。
 最後に、こうなったら小保方さんがんばれ、とエールを贈りたい。どっちに転んでも、たぶんこれまでの全てを失うだろうし、一から人生をやり直さなければならない。それなら、理研を相手に堂々と戦おうではないか。

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