昨年の9月に心臓病の手術をして、それから約3ヶ月。その後の身体の変化を記してみたい。
手術前に麻酔医の先生に、手を握るとその人の心臓の具合が分かります、といわれた。その時点では私の手先は冷たかった。ところが現在は、この寒中でもあまり冷えず、ポカポカしている。
その理由は、血が身体の末端まで行き渡っているからだ。つまり毛細血管が蘇ったわけだ。弁膜症で心臓から送り出される血の42%が逆流している、と告げられていた。それがほぼ100%になったのだから、それまでと変わるはずだ。
さらに、以前は階段を無理して上ると、上り切ったところでちょっと気が遠くなるようなことがあったし、階段の途中でも休んだ。だから冊子の納品では、ほとんど駅のエスカレーターの有無、エレベーターの場所などを頭に入れた。
ところが、いまではさほど抵抗なく、すたすたと上れるようになった。まだ階段を上る筋肉が付いていないから、長い階段は辛いものの、以前とは比べものにならない。これも大きな変化であろう。
さらに、寝ることが楽しくなった。寝るとは文字通りの意味で、安心して体を横にできるからだ。以前は、寝ると吸いたり吐いたりする呼吸音に痰が絡まり、気になって寝付けなかった。最悪の場合は、肺に水がたまった時など、横になると呼吸困難になって、身体を起こしていないと呼吸が苦しかった。これを起座呼吸という。心臓病特有の症状だ。
退院時に体重が2キロ増えたら注意してください、といわれた。2キロ程度はちょっとした飲み食いで変わるものと思っていたが、心臓が正常になると体重はさぼと変化しないものと分かった。心臓に問題があると、肺や体に水がたまりやすい。医者は必ず足のすねを診る。それはむくみを計るわけだが、体重の変化はそのむくみだから、心臓が丈夫なら体内に水がたまらず、体重も変わらないわけだ。
去年の4月に心臓発作で亡くなった友人は、よく体重の変化を気にしていたし、太ったり痩せたりしていたことを思い出す。
以上が大きな変化であるが、毛細血管復活でアッチはどうか、という話もあるだろう。もともと私は糖尿病でアッチのことは期待していないが、なんとなくひょっとしたらという思いがある。ただ、それに至るワンスイッチが分からない。心臓病であるから、血管拡張作用のあるバイア…などは命にかかわるものであるが、煩悩はなかなかおさらばしないものだなあ、と思う。
エッセー「団塊SONGS」を配信中。原則的に隔週の日曜日にhttp://ameblo.jp/shiratorimn/にアップロードしています。エッセーで書いた歌は「団塊SONGS」(検索)で聴くことができます。カメラと写真の情報は「Web写真人」で。URLはhttp://shashinjin.digiweb.jp
手術前に麻酔医の先生に、手を握るとその人の心臓の具合が分かります、といわれた。その時点では私の手先は冷たかった。ところが現在は、この寒中でもあまり冷えず、ポカポカしている。
その理由は、血が身体の末端まで行き渡っているからだ。つまり毛細血管が蘇ったわけだ。弁膜症で心臓から送り出される血の42%が逆流している、と告げられていた。それがほぼ100%になったのだから、それまでと変わるはずだ。
さらに、以前は階段を無理して上ると、上り切ったところでちょっと気が遠くなるようなことがあったし、階段の途中でも休んだ。だから冊子の納品では、ほとんど駅のエスカレーターの有無、エレベーターの場所などを頭に入れた。
ところが、いまではさほど抵抗なく、すたすたと上れるようになった。まだ階段を上る筋肉が付いていないから、長い階段は辛いものの、以前とは比べものにならない。これも大きな変化であろう。
さらに、寝ることが楽しくなった。寝るとは文字通りの意味で、安心して体を横にできるからだ。以前は、寝ると吸いたり吐いたりする呼吸音に痰が絡まり、気になって寝付けなかった。最悪の場合は、肺に水がたまった時など、横になると呼吸困難になって、身体を起こしていないと呼吸が苦しかった。これを起座呼吸という。心臓病特有の症状だ。
退院時に体重が2キロ増えたら注意してください、といわれた。2キロ程度はちょっとした飲み食いで変わるものと思っていたが、心臓が正常になると体重はさぼと変化しないものと分かった。心臓に問題があると、肺や体に水がたまりやすい。医者は必ず足のすねを診る。それはむくみを計るわけだが、体重の変化はそのむくみだから、心臓が丈夫なら体内に水がたまらず、体重も変わらないわけだ。
去年の4月に心臓発作で亡くなった友人は、よく体重の変化を気にしていたし、太ったり痩せたりしていたことを思い出す。
以上が大きな変化であるが、毛細血管復活でアッチはどうか、という話もあるだろう。もともと私は糖尿病でアッチのことは期待していないが、なんとなくひょっとしたらという思いがある。ただ、それに至るワンスイッチが分からない。心臓病であるから、血管拡張作用のあるバイア…などは命にかかわるものであるが、煩悩はなかなかおさらばしないものだなあ、と思う。
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