団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

男子マラソンも壊滅

2008-08-25 15:49:29 | Weblog
 女子マラソンに続いて、男子マラソンのことも書きたい。日本で育ったケニアのワンジルがオリンピック新の記録で勝った。日本で育ったというのは、仙台育英から実業団に入って活躍したからだ。
 ワンジル選手は走り終わって「がまん」を強調していた。日本の尾方は13位、佐藤はなんと最下位だった。しかし、日本で育った選手がマラソンを制し、日本の練習方法が勝った、と溜飲を下げるのは見当違いだ。
 明らかに、日本の選手は力不足だった。完走はいい、走り終わってトラックに一例した佐藤の姿は美しい。だが、明らかに世界に通用しなかった。
 逸材がいなかった、といえばそれまでだが、やはりスタミナ以上に、スピードのある選手を育てる時代に来ている。少し前に、マラソンは1万メートルを4回走る競技、という認識が出てきたが、アフリカ勢はそれをとっくに体現している。
 結局、どんな状況であろうと、例えば夏の炎天下でも、冬の氷雨下でも、5kmを15分で駆け抜ける選手を育てなければならなくなっているのだ。
 5kmを15分のイーブンで走れば、ほぼ世界記録だ。このスピードを備えて、さらにスピードのアップダウンの揺さぶりに耐えられるスタミナをつけることだろう。
 マラソンは35kmから、というが、今回のマラソンでも実際は違うことが実証された。ワンジルの15分を切るスピードについていけなければ、勝負にすらならないのだ。ワンジルが35kmで勝負をかけたのは、いわゆる駆け引きで、ついてくる選手がいれば、もう一段のスピードアップがあったろう。だから、35kmは勝負どころという意味で、そのグループにいなければお話にならない。
 そういう事態が今後、日本人のマラソンには多く見られることになるだろう。本気で立て直す気があるなら、1万メートルのトラック選手をマラソンにどんどん起用して、スピードアップを図ることだろう。しかもどんなコンディションでも、5kmを15分で走る地力をつけさせることだ。果たして、いまの日本人男子にそれが可能なのだろうか。
 今回の女子マラソンで、野口みずきの勇姿と、福士加代子のマラソンが見たかった。大阪での初マラソンの失敗が生かせたような気がする。男子は、まあ、こんなものだろう、というのが走る前からの実感だった。
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