団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

本を読む

2020-09-24 10:15:41 | Weblog
 ごく当たり前のタイトルをつけてしまったが、このところずっと本を読んでいなかった。私は両目とも白内障を患い、しかも糖尿病性の網膜剥離もやって、目がよく見えない時期が長かった。
 目が見えにくいから、外出する時は必ず音楽プレーヤーを持って歩き、音楽を聴いていた。あとで考えると、電車の中の中刷りなどにも目が行かず、よくまあ、不便を辛抱していたものである。
 年初に網膜剥離をやって、1ヵ月ぐらい片目が不自由になった。そんなわけだから、本にも関心が向かなかった。しかし、最近はなぜか本ばかり関心が向く。
 このところトイレでは、ずっと出口治明の『人類5000年の歴史』の新書版に目を通している。この本はトイレだけで読んでいる。
 寝るときは、布団の中でスウェーデン警察小説のヘニング・マンケルの刑事ヴァランダーシリーズを読んでいる。ほぼ30分程度読んで、眠りにつくから長編を1冊読むのに時間はかかるが、急ぐわけではない。
 直近ではちょっと変則で、佐藤賢一の『ハンニバル戦争』に目を通している。ハンニバルものは大好きで、以前、図書館で借りた塩野七生の『ハンニバル戦記』は、時間がなくて斜め読みしたが、今回はしっかりと読もうと思って、ブックオフで購入した。これはテレビを見ながら読む気でいる。
 民放のテレビ番組はあまりにもアホらしく、ほとんど見ることはないが、女房殿はNHKのバラエティ番組なら好んで見るものの、私はあまり興味がなく、たいていは本に目を落としている。
 私は晩酌するが、ちびちびグラスを傾けながら読む本は現在、上念司の『経済で読み解く日本史 平成時代』である。どうしてこういう日本になったのか、という興味から読み始めた。
 歴史もの、外国のミステリーといったところが好みで、ベストセラーとかマスコミで話題の本などには興味はない。
 おおむね現在読んでいる本はこんなもので、外出時はやはりオーディオプレーヤーのお世話になっているが、持ち歩いているほうが多く、あまり聴かなくなっている。
 それより、電車でも街でも周りを見ているほうが興味深い。人も広告も街並みも、やはりしっかり見えると、見てしまうものである。
 というわけで、本を読んでいる。あれこれと識者は本を読む効用などを並べ立てるが、そんなことはどうでもよく、自分が興味や関心を持つ本を読むだけである。
 決して読むことに慌てない。ゆっくりじっくり堪能しつつ読んでいる。本との付き合い方は、それこそ人それぞれで形は自由である。
ひとつ欠点があるとすると、本を読む行為は孤独である。自分の世界に浸るわけだから、他人は入れない。だから本に熱中することも程度問題で、やはり女房殿とのコミュニケーションは優先している。 

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