団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

プリンターのジレンマ

2009-09-19 07:41:47 | Weblog
 秋になると、年末商戦を当て込んで、プリンターメーカーが新製品を発表する。今年は早々にキヤノンが発表し、エプソン、月末にHPが続く。
 それぞれ確かにきれいに速く、そして無線LANなどで便利になってきており、甲乙はつけがたい性能になっている。エプソンは家庭用プリンターにデジタルフォトフレームをつけた複合商品をラインアップした。7型液晶だから、その画面を見ていれば、プリントする必要はないなあ、と思ったりするが、仲間が集まったりすれば、写真をプレゼントし合うのは楽しいから、一概には否定はできない。
 プリンターとデジタルフォトフレームは基本的には競合商品で、それを一体化したというのは苦肉の策ともいえる。デジカメプリントの成長が鈍化したのは、デジカメの液晶モニターが2.5型以上になったときぐらいから。プリントしなくても、モニターで見られる。
 つまり同じ出力商品のカテゴリーだから。オフィスでも、エコロジーで紙に出力するのを削減している。PDFなどのファイルにして、それをパソコンのモニターで見れば、用は足りるわけだ。それがどんどん進めば、紙の使用は低減していこう。
 ということは、プリンターメーカーにとって苦しい時代に入りつつあるわけだ。デジカメで撮って大画面テレビで観ることも流行りだした。
 プリントすることの意味がいま、問われているのだが、この3社とも会見では、そこには言及していない。かつてのフィルム時代は、ネガだったからプリントしないと見ることができなかった。プリントに必然性があったのだ。
 しかしデジカメはモニターで確認できるし、オフィスはパソコンのモニターが紙に代わった。どうプリントすることの必要性を高めていくのか。これがなければ、残念ながらプリンターの将来は暗い。
 ただ性能が良くなっているから、以前のものを使っている人は買い替えもあるし、なければまだ不便だから、それなりの需要は続いていくだろうが、プリンターの出荷が今後、漸減していくことは間違いないであろう。
 そんな中で、インクが高いの安いのともいっていられないが、わが社のHPのブラックインクは2150円し、あまり持たない。キヤノンのものは100円ショップのもので代用できる。写真画質とか高精細なんていらないから、低価格のインクもラインアップしてほしいものだ。それこそが、消費者指向であるのだが。もうひとつはインクカートリッジを回収するなら、購入した店で買い戻す制度を導入すべきだ。いわゆるデポジットというやつで、それなら回収率は格段にアップしよう。
 
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