篆刻サークル「石門印会」月例競刻の講評が
届きました。
7月の課題「安詳」(あんしょう)
心が静かで落ち着いた状態
印の大きさ八分印(約2、5cm)
以下先生からの講評です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/c9/05805cd06713dbd6813602a90ef4f5e0.jpg)
印篆を上下に伸展させて伸びやかで、厳しさもある
作である。「女」「言」の下部を引きのばしたことで
バランスがくずれた。朱の空間を考えることも
一興かと思うがいかが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/f2/f869dda36499a31988a33f85718b74a2.jpg)
分間布白が適切でスッキリと印面に収まっている。
細太、変化があれば更に良い出来になったと思われる。
明快の作と言っていい。辺縁の太さ、変化、丁寧な
作りである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/fd/0f2b8c4eb130517cf10842bd7734bced.jpg)
刀線がよく伸展し余白が広々として好印である。
線が細身のためやや弱さを感じるのが残念である。
「安」字の縦線が右に流れているのが気になるが、
ウカンムリ(宀)との関係で今一度一考を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/ca/9cb3f0b1f19da36b2728e5860cb956d3.jpg)
周縁の界線であるが左右の縦は無理がある。
上下の界線のみでよかった。「安」の「女」の
上部を少し大きくしバランスをとりたかった。
今作の場合、界線は入れずに朱を大胆に
とりこんだ形が良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/da/f96c9f8f7095192fadd06dd0a771b9ef.jpg)
朱白同印の作である。挑戦の心意気に感心。
「安」のウカンムリ(宀)が成立していないが
いかがなるや。又ゴンベン(言)が誤字である。
今一度字典にて確認されたい。辺縁の変化も欲しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/e7/d539cbccaffc8ebb78fde56647f5156f.jpg)
柔和な刀線で暖かみのある印である。
「安」の「女」字形がやや丸みが強く出たか。
字形に不安あり。今一度確認したい。
周縁の界線と縦の一字界線を入れて表情豊か。
縦線はなくてもよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/8f/9fe781da9789ed8a3ae87f4d7cd27a98.jpg)
漢印の辺縁の太さが堂々として好印たり。
「女」「言」の字形は不安がある。
またウカンムリ(宀)で右縦画カットの字例が
あるのか、今一つ不安なり。字書で確認されたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/41/777bf7e7db7a2ecda143d16ecd460071.jpg)
上記印同様で「言」の上部が口になっている。
また「安」の「女」の形はあるのか、今一度確認の程。
彫り味はいつも通りのさえが出ている。辺縁の変化が
少ないので研究を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/e3/a2410d60863a45d77338f771653080c3.jpg)
「安」の動きが「詳」にないため調和に欠く
きらいがある。「安」の下線を横にするのも
一手かと思う。辺縁下線は刻みすぎたか。
この一辺はしっかりと欠けは少なくしたかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/90/d1bf67e60bf482ddf3f958dc48dc3d17.jpg)
現代感覚あふれる構成には感心至極である。
何より余白と印を引きしめる辺縁のすばらしさがある。
この感性に脱帽である。刀線に微妙な変化が
効果的。格上の作たり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/07/e5d9fab9f54e6af4892f341bc31848fe.jpg)
丁寧で安定した刻である。「女」「言」で
上部がやや狭い感じがするがいかがか。
点画線と近接する左右縁は大胆にカットしてもよい。
太さも倍くらいの重厚さを欲したい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/8b/7c2ffada3fc3dca9354e806fd2cc4132.jpg)
漢印の重厚さをよく表現した好印である。
辺縁の太くメリハリのきいた欠けが印趣を高めている。
印篆を長く伸展させているが「詳」字の上が
伸び過ぎたようだ。バランスを。
先生の作品「初心忘るべからず」 龍門誌の課題
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/1b/050be721c09a8e4f07a04ec2cdd993f7.jpg)
届きました。
7月の課題「安詳」(あんしょう)
心が静かで落ち着いた状態
印の大きさ八分印(約2、5cm)
以下先生からの講評です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/c9/05805cd06713dbd6813602a90ef4f5e0.jpg)
印篆を上下に伸展させて伸びやかで、厳しさもある
作である。「女」「言」の下部を引きのばしたことで
バランスがくずれた。朱の空間を考えることも
一興かと思うがいかが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/f2/f869dda36499a31988a33f85718b74a2.jpg)
分間布白が適切でスッキリと印面に収まっている。
細太、変化があれば更に良い出来になったと思われる。
明快の作と言っていい。辺縁の太さ、変化、丁寧な
作りである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/fd/0f2b8c4eb130517cf10842bd7734bced.jpg)
刀線がよく伸展し余白が広々として好印である。
線が細身のためやや弱さを感じるのが残念である。
「安」字の縦線が右に流れているのが気になるが、
ウカンムリ(宀)との関係で今一度一考を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/ca/9cb3f0b1f19da36b2728e5860cb956d3.jpg)
周縁の界線であるが左右の縦は無理がある。
上下の界線のみでよかった。「安」の「女」の
上部を少し大きくしバランスをとりたかった。
今作の場合、界線は入れずに朱を大胆に
とりこんだ形が良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/da/f96c9f8f7095192fadd06dd0a771b9ef.jpg)
朱白同印の作である。挑戦の心意気に感心。
「安」のウカンムリ(宀)が成立していないが
いかがなるや。又ゴンベン(言)が誤字である。
今一度字典にて確認されたい。辺縁の変化も欲しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/e7/d539cbccaffc8ebb78fde56647f5156f.jpg)
柔和な刀線で暖かみのある印である。
「安」の「女」字形がやや丸みが強く出たか。
字形に不安あり。今一度確認したい。
周縁の界線と縦の一字界線を入れて表情豊か。
縦線はなくてもよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/8f/9fe781da9789ed8a3ae87f4d7cd27a98.jpg)
漢印の辺縁の太さが堂々として好印たり。
「女」「言」の字形は不安がある。
またウカンムリ(宀)で右縦画カットの字例が
あるのか、今一つ不安なり。字書で確認されたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/41/777bf7e7db7a2ecda143d16ecd460071.jpg)
上記印同様で「言」の上部が口になっている。
また「安」の「女」の形はあるのか、今一度確認の程。
彫り味はいつも通りのさえが出ている。辺縁の変化が
少ないので研究を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/e3/a2410d60863a45d77338f771653080c3.jpg)
「安」の動きが「詳」にないため調和に欠く
きらいがある。「安」の下線を横にするのも
一手かと思う。辺縁下線は刻みすぎたか。
この一辺はしっかりと欠けは少なくしたかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/90/d1bf67e60bf482ddf3f958dc48dc3d17.jpg)
現代感覚あふれる構成には感心至極である。
何より余白と印を引きしめる辺縁のすばらしさがある。
この感性に脱帽である。刀線に微妙な変化が
効果的。格上の作たり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/07/e5d9fab9f54e6af4892f341bc31848fe.jpg)
丁寧で安定した刻である。「女」「言」で
上部がやや狭い感じがするがいかがか。
点画線と近接する左右縁は大胆にカットしてもよい。
太さも倍くらいの重厚さを欲したい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/8b/7c2ffada3fc3dca9354e806fd2cc4132.jpg)
漢印の重厚さをよく表現した好印である。
辺縁の太くメリハリのきいた欠けが印趣を高めている。
印篆を長く伸展させているが「詳」字の上が
伸び過ぎたようだ。バランスを。
先生の作品「初心忘るべからず」 龍門誌の課題
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/1b/050be721c09a8e4f07a04ec2cdd993f7.jpg)