心中ごっこ （１／９）

　ここから落ちたら死ねるよな。
　よし。ここにしよう。
　靴は脱いで……と。よし。準備万端。
　じゃ、せーのーで。
「ちょっとそこの少年！」
「！」
　いきなり声をかけられて、あやうく六階建てのビルの屋上からダイビングしそうになった。反射的に体が安全なほうに動き、したたかに地面にお尻を打ちつけた。
「痛ってええっ」
「ねえ、少年」
　ずれた眼鏡を直して見上げると、二十代中ごろの女の人が立っていた。挑発的なミニスカートから細すぎず太すぎない足がにゅっとはえている。ワインレッドのブラウスは大きく胸の開いたデザイン。腕組みをして片足を前にだした高飛車な格好が妙に似合っている。真っ赤な唇が笑みの形をつくりながら言った。
「君、自殺するつもり？」
　止めようというのだろうか？
　いやいや。たとえ美人なお姉さんに止められようと、僕の意思は変わらないぞ！
「止めても無駄ですよっ。僕はもう死ぬんですっ。決めたことなんですっ」
　僕は立ち上がり彼女をにらみつけた。一七二センチある僕と同じ高さに目がある。女性にしては背が高い……と思ったが、かなり高いヒールの靴をはいているので実際はそうでもないかもしれない。
「別に止めないわよ」
　肩をすくめ、彼女が言う。
「………へ？」
　じゃあ、なんだ？
「ただね、どうせ死ぬんなら……」
　にいっと彼女はあやしく微笑んだ。
「あたしと心中しない？」　

自己紹介

２００６年８月１０日

干支・・・寅

星座・・・さそり

動物占い・・・黒ヒョウ

以前は小説を書くことでストレス発散してました。

失恋したときなんて、書いて書いて書きまくってた。

今は平々凡々だけど、無難に幸せな毎日。

で、昔書いてた小説も読み返してみたりした。

で、このままこの小説たちを消してしまうのは、何だかもったいない気がしてきた。

で、ブログに載せてしまおう！と思いついたわけです。

なるべく毎日、少しずつ更新する予定でいます。

よろしくお願いします。

↓

２００６年９月１５日

今まで書いていた小説のアップが終わってしまったため、現在は新しく書いた小説をアップしています！

頑張って書いてますので、どうぞよろしくお願いいたします。

↓

2014年6月30日

実家から段ボールが送られてきました。

中にどっさりノートに手書きの小説が入っていました。

じょんじょんシュレッターかけていたのですが、

途中からなんだか切なくなってしまって。

せっかく生まれたこの子たち、

このまま私にすら忘れられて、シュレッター行きなんて・・・

ゴミ袋一個分はもうシュレッターしてしまったのですが、

残りはボチボチこちらに投稿しようかな、と思いまして。

90年代前半に書いてる話だったりするので、

ipodでもなく、MDですらなく、カセットテープだったり、

携帯はもちろんなくて家電だったり、

パソコンじゃなくてワープロだったり、

女の賞味期限はクリスマスイブだったり（←今の若い子は知らないでしょ！）、

色々つっこみどころ満載で違った意味で面白いです^^;

それに伴い、いままで非公開にしていたこちらに

掲載していた小説も見れるようにしました。

そんな感じです。

こちらに写し終わったら心おきなくシュレッター。

写したらシュレッター。

早くおうち片付けないと！

ボチボチやっていきまーす。

↓

2014年11月末

すべて写し終わり、シュレッターもかけ終わりました。

あとはボチボチ気が向いた時に書いていく予定です。

尚

↓

2019年9月
この５年、定期的に書き続けてまいりましたが、諸事情があり、長期休載に入ることにいたしました。
この5年書き続けることができて本当に本当に幸せでした。↑上の「ボチボチ気が向いた時に」なんて書いた時には想像もできなかった、幸せな幸せな日々を過ごさせていただきました。
支えてくださった方々、本当にありがとうございました。
また復活できる日を夢見て……
尚

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してくださった方、ありがとうございました！