BLのR18です。大丈夫な方だけどうぞ。
基本情報。
渋谷慶:小児科医。身長164cm。中性的で美しい容姿だけど性格は男らしい。
桜井浩介:教師。身長177cm。見た目ごくごく普通。優しそう。
二人は高校2年生の時からの付き合いです。今は一緒に暮らしています。
「風のゆくえには~あいじょうのかたち6」の中で、右手の甲を7針縫う大怪我をしてしまった浩介。
さあ、お風呂とかどうします? って話です。
本編が辛い話に突入するので、その前にただ単にイチャイチャしてるところを書きたかっただけです。
今回は浩介視点で。
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「風のゆくえには~R18・負傷中の…」
期待したおれが馬鹿だった……。
うちの天使……渋谷慶は、素晴らしく美しい容姿をしている。何度見てもはっと驚くほど美しい。こんなに美しい人におれなんかが触れていいんだろうか、といまだに躊躇してしまう時がある。
でも、そんな天使な外見とは裏腹に、中身は男男している。口も悪い。手も足もすぐ飛んでくる。
そして何より、ムードとかそういうものをまったく考えてくれない。
だからなんの予兆もなく、突然ものすごく甘~い言葉を言ってくれることもあれば、そこはちょっと甘い雰囲気で……というところで、妙に冷めた対応をしたりする。
今回、おれが手の甲に7針縫う怪我をして……そうそう。縫ってくれたのは慶だ。
慶の真剣な瞳、繊細な指先、キュッキュッと結ばれて行く皮膚の感覚……。
なんだか興奮してしまって、勃ってしまいそうになるのを抑えるのに苦労した。やっぱりおれって変態だなあと思う。自覚はある。
で、縫ったばかりだから、今日はお風呂入っちゃダメなの? と聞いたところ、
「一緒に入るか。おれが洗ってやるよ」
って! そんなこと言われたら! そりゃ色々期待する。
今でも一緒に風呂に入ることはある。でもそれはたいてい事後なので、そこでどうこうということはなく……
今回は事後ではなく事前。あれやこれやと妄想が膨らむわけで……
……が、しかし。期待したおれが馬鹿だった。
マッパで風呂の椅子に座り、わくわくしながら待っていたおれの前に現れた慶は……
「…………慶、なんで服着てんの?」
短パンにTシャツ姿の慶……。
「はあ? 何言ってんだよ?」
慶は呆れたように言うと、「手出せ」といって、おれの右手をスーパーのレジ袋で覆ってグルグル巻きにした。
「腕あげてるの疲れたら言えよ?」
「………はーい」
そうだ……。期待したおれが馬鹿だったんだ。慶はそういう人だ……。
「お湯、熱くないか?」
「うん。ちょうどいい」
髪の毛をわしゃわしゃと洗われる。慶の細い指が気持ちいい。
シャンプーを流されるのに下を向いていたら、慶の足の指が目に入った。慶は足の指まで長くて美しい。
ああ、その指にしゃぶりつきたい………と思った矢先、
「いてっ」
いきなりゴンっとシャワーのヘッドで頭を殴られた。
「な、なに……」
「変なこと考えてんなよ」
冷たーい目が見下ろしてくる……。何でわかったんだろう……。
「次、体洗うぞ」
「…………はい」
これがまた機械的。患者の処置を冷静に行う医者のようだ。
……慶は本物の医者だから、例えがそのままだな……。
「腕……消えちゃったね」
「あ?」
目の前を行ったり来たりする慶の右手首を見て、思わずつぶやく。
おれが怪我をしたときに、慶はものすごく動揺して……震える手を止めるために、自らで自分の手首に噛みついたのだ。しばらく歯形がくっきりとついていたが、もう今はうっすらと赤くなっているだけだ。
「あーあ。せっかくの愛のしるしだったのに」
「あほか」
あきれたようにいう慶。
上半身を洗い終わったところで、泡を流される。
「………慶」
その右手を掴み、薄く残っている痣にそっと口づける。びくっとして引っ込めようとした手を強く掴んだまま、立ち上がり、こちらを見上げた唇に……と思ったら、
「いてっ」
ゴンっと頭突きされた……。
「もーー慶ーーー」
「もーじゃねーよ。何しようとしてんだよ」
つ、冷たい……。
「だいたい、本来、今日は風呂禁止なんだからな。さっさと上がるぞ」
「えー」
「えーじゃないっ。ほら、下は左手で自分で洗えるだろ」
「洗えませんっ」
「洗えっ」
泡のついたタオルを無理やり渡される。あーあ……
「下こそ洗ってほしかったのになー」
「………なんか言ったか?」
「いえ、なにも」
この狭い空間で怒らせるのも怖いので、粛々と作業を続ける。慶は不機嫌そうに腕を腰に当てたまま隅に立っている。
普段左手で洗うということはしないので結構難しい。しかも右手を使えないのでバランスも取りにくい。足の裏を洗おうとしたらよろけてしまい、とっさに慶に腕を掴まれた。
「あ、ありがと」
「足はあぶねえな。やってやるから座れ」
一度石鹸をシャワーで流してくれてから、今度は風呂の縁に座るように言われた。浴室内をあたためるために風呂は沸かしてあるけれど、おれは今日は入ってはいけないらしい。
慶が、寒いだろうから、とタオルで髪を軽くふいてくれ、バスタオルを肩からかけてくれた。
慶、優しい。でもものすごく機嫌が悪い。悪いけど優しい、という変な感じだ。
最後に残った足の洗浄。
足の指、人に洗われるとくすぐったい。逃げ出しそうになるおれの足を強く掴んだまま、慶は一本ずつ丁寧に洗ってくれる。
「………ごめんな」
「え?」
ボソッとつぶやいた慶。……ごめんな?って?
「何が?」
「おれがもっと上手く対応できてれば、お前にこんな怪我……」
「えっ慶は何も悪くないじゃんっ」
「いや、おれが悪い」
慶は下を向いたままだ。
「慶?」
「……………」
両終わり、ざっと流される。
「おれはお前を守れなかった」
「何言ってんの。慶がいたからすぐ止血もしてもらえて……」
「その前の話だよ。おれがもっと用心してれば……。それにそもそも、目黒樹理亜があそこで手首切ろうとしたのはおれのせいだろ」
「んーーーそれはどうかなあ……」
言うと、慶は「え?」と顔をあげた。
うわ、何そのカワイイ顔。ちょっと涙目。かわいすぎ。どうしてくれよう。
……なんていうおれの心の声など露知らず、慶が眉を寄せた。
「どういうことだ?」
「いや、なんていうか……失恋の腹いせとか、そういう問題じゃない感じがする。あの子はもっと深いところで病んでる」
「…………そっか」
ふうっと大きくため息をつく慶。
「まあ……どうであれ、おれ、あの子とはしばらく顔合わせないようにするな。自分でも何言うかわかんねえ」
「………」
「おれは人間できてねえからな。お前を傷つけた本人を目の前にして冷静でいられる自信はない」
「………慶」
その白い頬を囲み……たいところだけど、右手はビニール袋でガサガサ言うので、左手だけ頬に触れる。
「おれ、愛されてるね」
「今ごろ気がついたのか?」
「ううん。知ってた」
そっと唇を合わせる。ああ、慶の唇。今まで何度重ねただろう。でもいつでも初めてのような愛おしさがつのってくる。
「慶……」
唇の柔らかさを味わいながら、慶の細い腰に左手を伸ばした……が。
「いてっ」
もー! 三回目!! 今度はビシっと手をはじくように叩かれた。
「なんでー!!」
「だから、風呂禁止。さっさと上がんねえといけねんだって」
「だったら、さっさと上がる。上がってからするっ」
「いや、しばらくしねえから」
「……………え」
慶の真面目な顔に、言葉を飲む。
なんでーー!!
「どう気をつけたって、右手に負担かかるだろ」
「大丈夫だよっ。気をつけるからっ」
「無理無理。しばらく我慢しろよ。だいたい、1、2週間しないことなんて普通にあるじゃねえかよ」
「そうだけどっ」
慶の右腕をとり、今日の痣に素早くキスをする。
「今日はどうしてもしたいっ」
「だから……」
「我慢できない。無理。怪我した時からずっと我慢してたんだよ?!」
「なんだそりゃ」
慶は呆れたように、ため息をついた。
「しょうがねえなあ……」
「じゃ、してもいい?」
「ダメ」
「なん………っっ」
なんで、と言い終われなかった。
だって……慶の……慶が……
「慶………っ」
「ん」
慶が……おれのものを含んでいる。ゆっくりと舌がまとわりついてくる。
「ちょ……っ」
頭に血がのぼる。風呂の縁から立ちかけたのを、慶に力強く抑え込まれた。慶はこの外見のくせに鍛えているから力も強い。普通に腕相撲とかしてもおれが負ける。殴り合いの喧嘩……は、したことがないから分からないけれど、身長の差ものともせずおれが負けるのは目に見えている。
「慶……っ待って……っ」
「………なんだよ?」
口から離されたおれのものが、慶の鼻の先でそそり立っている。奇妙な光景だ。完璧に整った綺麗な顔の目の前にあると、余計にグロテスクで、おぞましさすら感じる……。
「こんなことしてもらうの、申し訳ないというかなんというか……っ」
「何をいまさら」
「!」
ぺろり、と赤い舌に先の方をなめられ、全身に快楽の震えが走る。
上目遣いの慶……。
「お前何もすんなよ? 特に右手」
「う………」
もう返事もできない。
こんな本格的なフェラをされるのは久しぶり……もう何年振り? 10年以上ぶりじゃないか?
今でも時々してくれるときもあるんだけど、何というか……冒涜感がハンパないので、すぐに挿入に切り替えてしまう。あ、いや、挿入行為に冒涜感がないのかと問われれば、それもそれで、あるにはあるんだけど……。
昔は、汚したい願望、みたいなものがあった。壊してしまいたい、と思ったり……。
その綺麗な顔にぶちまけてやりたいという誘惑と何百回と戦い、一度負けて実行してしまった時には、地の底まで落ち込んだ。
そんな歪んだ欲求の理由が、若さゆえのことだったのか、親との物理的距離が近かったせいなのか、両方なのか、今となっては分からない。
でも、20代後半に日本を離れて、慶と3年も離れて暮らしてから、おれの中の慶に対する神聖度はさらにはね上がった。ただひたすら愛おしい。汚すなんてとんでもない。
それが年齢を重ねたことによる心境の変化なのか、親との距離が離れたおかげなのかは、判断しかねるところなんだけれども……。
「慶……」
「あ?」
慶の左頬が膨らんでる。歯でかむようにして横にずらしていて、先が今ちょうど左頬にあたっているのだ。器用な舌が艶めかしく動いている。
こんな綺麗な人にこんなことさせるなんて、神への冒涜だ。でも、でも……。
「気持ち良すぎる……」
「お前の真似だけどな」
「!」
いきなりヘソのあたりをなめられ、ビクッとなる。
慶の右手が激しく上下に動き出した。時折、先の方を指の先が辿り、粘液状のものでくるくると円をかく。
「お前、いつもしてくれるだろ」
「それは……っ」
脇腹のあたりにも唇が這ってくる。手も休まることを知らない。
「け、慶……、もう……」
「ん」
最大限に膨張している。もう、限界だ。
再び、咥えてくれる慶。血管が切れそうなほどの快感が脳に達する。
「慶、慶、離して。いっちゃうって」
「いけよ?」
先の方を舌と唇でからめとられ、手で強くしごかれ続けている。
無理だ。このままじゃ……
「だから離してって。このままじゃ慶の……」
「いいから」
上目遣いの慶。色っぽすぎる。もう限界だ。限界だけどーーー!!
「ダメダメダメダメ!! ごめん!」
「うわっ」
立ち上がりながら、思いきり慶の両肩を押して引き剥がした。
その拍子に、慶が尻餅をつく。
そして………
「あ………」
おれの乳白色のものが、慶のTシャツと短パン両方にぶちまげられてしまった……。
「ご、ごめん!」
「なんなんだよっお前はっっ」
怒って立ち上がった慶。そりゃそうだ。怒るよね。怒るよね……でもっ。
「ごめん、ホントごめん!! でも無理!無理無理無理!!」
「……なにが」
慶が冷静な目で見上げてくる。こわい……こわいけど。
「あのままだと、慶の口の中に出してたよ、おれ」
「………おれはそのつもりだったけど?」
ムッとしたように慶が口を引き結んだ。
「お前だっていつもしてんじゃねーかよ」
「おれはいいんだよ。でも慶はだめだよ。汚れちゃう」
「はああ?」
呆れたように言う慶。
「なんだよそれ? 意味わかんねーな」
「わかんなくてもいいよ。とにかくダメだよ。慶はそんなことしちゃダメなんだよ!」
「………意味わかんね」
ざっと勢いよく慶がシャツを脱いだ。
「!」
うわっという声をなんとか飲み込む。
何度見ても美しい肢体。無駄なものが一切ない。完璧な体。
「慶………」
慶は怒ったように下も勢いよく脱ぎ、床にたたきつけた。こ、こわい……。
「それ、おれ洗うよ……」
「いい」
シャワーからカランに切り替え、ジャブジャブとTシャツと短パンに付いた汚れを洗い流している慶。
「慶……ごめんね」
「…………」
無言………。
怒らせてしまった……。せっかくしてくれてたのに……。
「慶………」
「……………お前さ」
水道を止め、洋服を絞りながら、慶が言う。
「おれに気遣いすぎだよ」
「え、そんなことは……」
「もっと、邪険に扱って大丈夫だぞ?」
「邪険て」
思わず目をパチパチさせてしまう。
「とりあえず、もう上がれ。もう一度シャワーで……」
「慶……」
ぎゅうっと後ろから抱きしめる。
「だから、もう上がれって」
「うん。慶のもしたら上がるね」
「はああ? 何いって……っ」
後ろから左手を伸ばし、慶のものを優しく掴む。途端に固くなる。いつもながら反応がいい。
「こうす……っ」
「右手使えないからいつもみたいにできないけど……」
「だから……っ」
「大丈夫。右手は絶対使わない。………ね?」
ゆっくりとしごきながら、慶のうなじに唇を這わせる。慶がビクッと震える。ああ……かわいすぎる。
「慶……」
その先のぬるぬるしたところを丁寧に……と、思ったが、
「だーかーらー!」
慶が叫んだ。
「上がれっていってんだろ!」
「うわわわわっ」
し、信じられない!!
「冷たーっっ」
いきなり冷水のシャワーをぶっかけられた。
「け、けいー……」
「さっさと上がれ! このバカ! アホ!」
大げさでなく、本当に文字通り蹴りだされた……。
「慶さーん、ちょっと慶さーん?」
コンコンコンとすりガラスの戸をノックするけれど、シャワーの音しか聞こえない……。
まずったなあ……本当に怒らせちゃったのかなあ……。
うーんうーんと洗面台の前で唸っていたら、シャワーの音が止み、戸が開いた。
「………お前まだ着替えてないのか?」
「あ……うん。着替える。着替える……」
左手だけだと、パンツを履くのですらなかなか難しい。四苦八苦していたら、慶が自分は腰にタオルを巻いただけの状態で手伝いはじめてくれた。ぐるぐる巻きにされていた右手のビニールも取ってくれる。
「しばらくは着替えも一人じゃ無理だな」
「んー脱ぐのは一人でできたんだけどねー」
慶の髪から水がしたたり落ちている。
「慶の方こそ早く着替えないと風邪引いちゃうよ」
「あー大丈夫」
なぜか着替えはじめない慶。こちらに背を向けている。
「どうかした?」
「どうもしない。どうもしないから、さっさと出てけ。狭いんだから」
「……………」
もしかして………
「慶……」
「なんだよ。……あっお前っ」
パッと慶のタオルを取り上げる。
「……やった!」
「何がやっただ!」
真っ赤な顔をして怒鳴る慶。そんな顔をしても無駄無駄。
「ここでする? ベッドいく?」
「だからしねえって言ってんだろ!」
「うん。大丈夫。しない。抜くだけ。じゃ、ここで」
「人の話聞けっ」
「だって邪険に扱っていいっていったじゃーん。希望は聞きませーん」
「邪険ってそういう意味じゃ……、あ」
くうう……その声、たまらない。慶の体を壁に押しつけ、大きくなっていた慶のものを口にふくむ。押し返そうとする手をぐっと掴む。普段は力勝負ではかなわないけれど、こういう時は勝てるのは、慶の心の中に本当はOKって気持ちがあるからなんだと思う。そんなこといったらメチャメチャ怒られるだろうから言えないけど。
本当なら左手でしごきながら、右手の指は後ろに突っこみたいところなんだけど、
「お前、右手は使うなって……」
「……はーい」
右手を体に添わせた時点で、慶の左手に手首を掴まれたので右手は諦める。でも、舌で転がしたり吸い込んだりするたびに、敏感に、掴まれている腕に指がぎゅっと食い込んでくることにそそられる。
「浩介……」
慶の右手がおれの髪を掴む。目がうるんでいる。
どうしたら慶が気持ちいいのか、どこをどうしてほしいのか、そんなこと全部全部わかってる。
左手の速度を速める。慶の息使いも早くなっていく。
「こ………っ」
軽く噛んだのと同時に、びくっと慶の体がそり、指がさらに食い込み……そして一気に解放された。
喉をついた温かいものを一滴漏らさず飲みほし、丁寧になめきって、おれがようやく口を離したところで、
「……………くっそー」
いきなり慶がしゃがみこんだ。
「え、なに、どうしたの?」
「………負けた気しかしねー」
「へ?」
負けた気? なにそれ?
「右手使えないハンデあるのに、なんでこんなあっさりいかされてんだよ、おれ……」
「慶?」
慶は膝を抱えたまま、おれを睨みつけると、
「明日リベンジな」
「え」
「おぼえとけっ。ぜってーそっこーでいかせてやるっ」
そして勢いよく立ち上がると、「さみーから風呂入ってくる」と言い捨てて、すりガラスの向こうに再び入っていってしまった。
おぼえとけ?
そっこーで?
明日……リベンジ?
そ、それは……
「………慶さーん?」
コンコンコン、とすりガラスをノックすると、
「なんだよ?」
不機嫌そうな慶の声が聞こえてきた。
か、かわいい……
「明日といわず、今からでも」
「うるせえっ」
バッシャーンとすりガラスに向かって水が勢いよく飛んできた。
慶……愛おしくてたまらない。
手の怪我のせいで、あれやこれやできないのは不便だけど、あれやこれやしてもらえるのは……おいしすぎる。たまには怪我もしてみるものだ。
(こんなに幸せでいいのかなあ)
「!」
鏡にうつる自分の姿が目に入りそうになり、慌てて背を向ける。
鏡の中の自分は言うに決まっているのだ。
(お前にこんな幸せは似合わない。お前に慶は似合わない)
油断すると過呼吸がおこりそうになる。
慶、慶……。心の中で呪文を唱える。
慶の笑顔を思い浮かべる。大丈夫大丈夫……。
「こーすけー」
「は、はい!」
ご本人の声にびっくりして返事をすると、
「上がったら、手、見るからなー。それまで包帯取るなよー?」
「はーい」
大丈夫。おれには慶がいるから大丈夫。
慶がしてくれた包帯をギュッと押さえ、おれはゆっくりと息を整えた。
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思いのほか長くなってしまいました。
R18はただイチャイチャさせるのが目的だから、あんまり内面のこととか書きたくないんだけど、ちょっと書いちゃった。また本編でも同じようなこと書くかもな。
でも本編は基本、具体的性描写は避けているので(それ書き始めると楽しくて脱線しちゃうからさ)、その鬱憤はこちらで晴らすようにしています。
明日のリベンジ……。手縛ってフェラのあと騎上位、とみた。そっこーでいかせられることでしょう。
追伸:
明日のリベンジの話書きました。→「風のゆくえには~R18・リベンジ」
ホントにやってるだけの話。やまなし・おちなち・いみなし。
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