彼を初めて見た時の衝撃は、一生忘れないと思う。
色褪せた世界の中で、眩しく輝いている唯一の光。
『渋谷慶』……おれは彼のようになりたかった。
***
県立白浜高校を進学先に選んだのは、学区内の公立高校の中で一番偏差値が高かったからだ。
小学校、中学校と都内の私立校に通っていたのだが、高校はどうしても地元の学校に行きたいと、勇気をだして父にお願いした。父の出した条件は、学区のトップ校に進学すること。それだけだった。
「わーすごーい。桜井君、英語100点じゃん!」
「あ……うん」
実力テストの結果にみんなが一喜一憂している中、隣の席の女子が勝手におれのテスト結果の紙をのぞきこんできた。
「うわー総合順位8位? すごっ」
「…………」
何と答えたらいいのか分からず、とりあえずニコニコする。こういうときにはとりあえず笑っておけばいい、と本に書いてあったのだ。
するとその女子は少し肩をすくめ、今度はおれの後ろの席の男子と話しはじめた。
「………」
これ以上話しかけられなくて良かった、と思いながら、あらためて結果を見直す。
やはり理数系が足を引っ張っている。英語と社会の1位で何とか8位まで引き上がった感じだ。
父はこの結果で、おれがバスケ部に入部することを許してくれるだろうか……。
高校生になったらバスケ部に入部するということは、外部の高校を受験することを決めたときから決めていた。というか、地元のバスケ部に入部するために、高校受験をしたのだ。
それは、『渋谷慶』に会うため。理由はただそれだけだ。
『渋谷慶』という光に出会ったのは、中学三年の夏のことだった。
日曜日。おれはいつものように二駅先にある図書館に自転車で行ったのだが、この日は妙に人が多くて居心地が悪く、すぐに出てきてしまった。
かといって、家には帰りたくなかったので、どうしようかな……、と図書館の入り口でため息をついていた時だった。
「本当にあたし、違う中学なのに行って大丈夫ー?」
「全然大丈夫だよ! おいでよ~とにかく見てよ!渋谷君のかっこよさを!」
女の子が数人集まって騒いでいる。
どうやら、この図書館の近くの中学校の体育館でバスケの試合をやっているらしい。彼女たちの一部は、それに出場している『渋谷慶』(ケイは慶應の慶と言っていた)のファンらしく、違う中学の友人を誘ってみんなで見に行くところのようだ。
(バスケか……)
小学校低学年の時に、近くの公園で見ず知らずの男の子とやったことがある。詳しいことは覚えていないけれど、すごく楽しかった、という記憶だけは残っているせいか、バスケにはわりと良い印象を持っていた。
(行ってみようかな……)
女の子達が歩きだしたので、自転車は図書館の駐輪場に置いたままこっそり後をつけていってみる。
車通りの多い道の歩道を歩く。初めてみる景色。大きなマンション群。すれ違う中学生くらいの男子たち。前を行く女の子達の華やかな笑い声……
(………っ。またか……)
すうっと目の前にスクリーンが張られたようになり、手で額を覆う。
ブラウン管の中に閉じ込められて、外の世界が遠くなっていく……。
小学校の高学年から時々起こっている現象なので、もう慣れっこといえば慣れっこなんだけれども、この状態で初めての場所を歩くのはちょっと怖い。遠近感が掴みにくいので慎重に歩かなくてはならなくなるのだ。
ペースを落としたので女の子達からは離れてしまったけれど、何とかその中学に到着した。図書館から10分くらい。わりと近くてホッとする。
校門を入ってすぐのところに体育館はあった。けっこう大きな体育館だが、外まで見学の人であふれていて、歓声も外まで鳴り響いている。
吸い込まれるように入り口までいくと、ボールをつく音、人々の歓声が大きく聞こえはじめた。
人だかりの頭の上から中をのぞきこむ。
白のユニフォームと黒のユニフォームが入り乱れてコートの中を走り回っているのだが、
「!!」
その中の一人の選手に目を奪われた。
(な………なに、あれっ)
息が、止まるかと思った。
(光………)
目に飛び込んできたのは、眩しい光。
薄くぼやけた視界の中で、ただ一つの光。
白いユニフォームを着た小柄な選手。まるで羽でも生えているかのような身軽さ。
その選手にボールが渡るたび、女の子の黄色い歓声があがる。
「渋谷クーン!」
「きゃああああっ」
ふわっと浮いているような柔軟さがあるかと思えば、直線をものすごい勢いで上がっていったり……目が離せない。何より、オーラみたいなものがある。どうしても皆、その選手に目が行ってしまうようだ。
(キラキラしてる……)
おれも彼の美しい姿に釘付けになってしまった。彼の輝きを起点として、おれを覆っていたスクリーンがパラパラと崩れ落ちてくる。世界が鮮明になってくる……
(こんなに明るかったんだ……)
世の中はこんなに明るかったのか。こんなにも物の形がくっきり見えるなんていつ以来だろう。
心臓がウルサイくらいドキドキとなっているのを、上から押さえつける。苦しくて倒れそうだ。
「あと十秒!」
監督らしき人の声。彼のチームは1点差で負けている。あと1ゴール入れば逆転だけど、あと十秒って……
「渋谷くん!!」
きゃああっと一際大きい歓声が上がった。彼が敵チームの間をすり抜け、ゴール前までツッコんでいったのだ。
ゴール下でジャンプする。でも、目の前にいた相手チームの長身の選手が、ほぼ同時にジャンプした。当然、身長差で彼が負ける……っ
(うわ………っ)
ドキンっと心臓が跳ね上がった。
(笑った……)
そう、彼は笑ったのだ。不敵に。ニヤリと。
そしてその長身の相手選手から視線は外さず、ふっとボールを持つ手をさげ、斜め横にボールを落とした。そこにはいつのまに味方の選手がいた。
(か、かっこいい……)
彼と入れ替わる形でその味方の大柄な選手がシュートをする。スルリと問題なくネットの中を通り抜けるボール。そして、試合終了のホイッスルが……
「きゃああああっ」
一斉に歓声があがる。選手たちが挨拶を終わらせてからこちらに向かって歩いてきた。
みんなに肩を抱かれ、頭をグリグリとなでられたりしている彼……
(すごく綺麗な顔の人なんだな。それに……)
近くで見て、その完璧な美貌を再確認し、それから、背の小ささに驚いた。スタイルがいいから、遠目から見ていたときには、ここまで背が低いとは思わなかったのだ。こんなに小さいのに他のメンバーとまったく引けをとらないプレイをしていた彼をあらためてすごいと思う。
彼のまわりに人が集まってきている。光に吸い寄せられているようだ。
たくさんの人に囲まれ……おれからは見えなくなってしまった。
(……帰ろう)
外に出ると、再びブラウン管の中に放り込まれた。
慎重に歩きながら、彼の姿を思い出す。すると少しブラウン管の厚さが薄くなったような気がした。
***
地元の高校に入学して、バスケ部に入ろう、と思ったのはそれから1週間後のことだった。
『渋谷慶』をもう一度見たくて、彼の中学の下校時間を1週間ほど見張ってみたのだけれど会えなくて……。そうしたらふと、もしここで会えたとしてもただ見るだけで終わってしまうということに気が付いたのだ。
(だって、なんて話しかければいいんだ? ファンです!とか? ………あやしすぎる)
だったら、高校でバスケ部に入れば、共通の話題ができる。きっと試合とかで会えるに違いない。彼が県外の高校に行ってしまっていたとしても、彼のチームメートには会えるはずだ。そこから話を通してもらおう……。
数ヵ月後、無事に県立高校に入学し、父から許可が出て、バスケ部に入部できたのは、入学して2週間過ぎてからだった。
『渋谷慶』と同じ中学出身のチームメイトは2人いた。この2人だったら彼が今どこにいるのか知っているだろう。でも、どう話しかけたらいいのかわからないため話せないでいた。
おれはボールを扱う競技をしたことがほとんどないこともあって、新入部員の中でも群を抜いて下手くそだった。でも、優しい先輩方はそんなおれにもきちんと指導してくれた。凹むことも多いけれども、これも『渋谷慶』に近づくためだと思うと頑張れた。
とにかくあの光をもう一度見たい……
その気持ちは時が経つにつれ、大きく大きく膨らんでいた。
どうしたらあんな風になれるんだろう。練習のない木曜日、顧問の上野先生に許可を取って体育館で自主練習をさせてもらい、『渋谷慶』のことを考えながらシュート練習をしてみた。でもちっとも思ったようにはボールは飛んでくれない。何球投げても外れるばかりだ。
そうこうしているうちに、終了のチャイムがなってしまった。結局一球も入らなかった。これでは『渋谷慶』にはなれない。やっぱり無理なんだろうか。おれなんかがそんなことを思うのは図々しいことなんだろうか……
でも。
半分やけくそで投げた最後のボールが、偶然にもゴールネットの中に吸いこまれていってくれた。
「………良かった」
ホッとした。まだだ。まだ頑張っていい、と言われたような気がした。
--------------
以上です。
お読みくださりありがとうございました!!
中学生・高校生の浩介。……暗い。暗すぎる。おかげで書くのに時間がかかりました。
次は明るい慶君視点。よろしければ次回もお願いいたします!
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色褪せた世界の中で、眩しく輝いている唯一の光。
『渋谷慶』……おれは彼のようになりたかった。
***
県立白浜高校を進学先に選んだのは、学区内の公立高校の中で一番偏差値が高かったからだ。
小学校、中学校と都内の私立校に通っていたのだが、高校はどうしても地元の学校に行きたいと、勇気をだして父にお願いした。父の出した条件は、学区のトップ校に進学すること。それだけだった。
「わーすごーい。桜井君、英語100点じゃん!」
「あ……うん」
実力テストの結果にみんなが一喜一憂している中、隣の席の女子が勝手におれのテスト結果の紙をのぞきこんできた。
「うわー総合順位8位? すごっ」
「…………」
何と答えたらいいのか分からず、とりあえずニコニコする。こういうときにはとりあえず笑っておけばいい、と本に書いてあったのだ。
するとその女子は少し肩をすくめ、今度はおれの後ろの席の男子と話しはじめた。
「………」
これ以上話しかけられなくて良かった、と思いながら、あらためて結果を見直す。
やはり理数系が足を引っ張っている。英語と社会の1位で何とか8位まで引き上がった感じだ。
父はこの結果で、おれがバスケ部に入部することを許してくれるだろうか……。
高校生になったらバスケ部に入部するということは、外部の高校を受験することを決めたときから決めていた。というか、地元のバスケ部に入部するために、高校受験をしたのだ。
それは、『渋谷慶』に会うため。理由はただそれだけだ。
『渋谷慶』という光に出会ったのは、中学三年の夏のことだった。
日曜日。おれはいつものように二駅先にある図書館に自転車で行ったのだが、この日は妙に人が多くて居心地が悪く、すぐに出てきてしまった。
かといって、家には帰りたくなかったので、どうしようかな……、と図書館の入り口でため息をついていた時だった。
「本当にあたし、違う中学なのに行って大丈夫ー?」
「全然大丈夫だよ! おいでよ~とにかく見てよ!渋谷君のかっこよさを!」
女の子が数人集まって騒いでいる。
どうやら、この図書館の近くの中学校の体育館でバスケの試合をやっているらしい。彼女たちの一部は、それに出場している『渋谷慶』(ケイは慶應の慶と言っていた)のファンらしく、違う中学の友人を誘ってみんなで見に行くところのようだ。
(バスケか……)
小学校低学年の時に、近くの公園で見ず知らずの男の子とやったことがある。詳しいことは覚えていないけれど、すごく楽しかった、という記憶だけは残っているせいか、バスケにはわりと良い印象を持っていた。
(行ってみようかな……)
女の子達が歩きだしたので、自転車は図書館の駐輪場に置いたままこっそり後をつけていってみる。
車通りの多い道の歩道を歩く。初めてみる景色。大きなマンション群。すれ違う中学生くらいの男子たち。前を行く女の子達の華やかな笑い声……
(………っ。またか……)
すうっと目の前にスクリーンが張られたようになり、手で額を覆う。
ブラウン管の中に閉じ込められて、外の世界が遠くなっていく……。
小学校の高学年から時々起こっている現象なので、もう慣れっこといえば慣れっこなんだけれども、この状態で初めての場所を歩くのはちょっと怖い。遠近感が掴みにくいので慎重に歩かなくてはならなくなるのだ。
ペースを落としたので女の子達からは離れてしまったけれど、何とかその中学に到着した。図書館から10分くらい。わりと近くてホッとする。
校門を入ってすぐのところに体育館はあった。けっこう大きな体育館だが、外まで見学の人であふれていて、歓声も外まで鳴り響いている。
吸い込まれるように入り口までいくと、ボールをつく音、人々の歓声が大きく聞こえはじめた。
人だかりの頭の上から中をのぞきこむ。
白のユニフォームと黒のユニフォームが入り乱れてコートの中を走り回っているのだが、
「!!」
その中の一人の選手に目を奪われた。
(な………なに、あれっ)
息が、止まるかと思った。
(光………)
目に飛び込んできたのは、眩しい光。
薄くぼやけた視界の中で、ただ一つの光。
白いユニフォームを着た小柄な選手。まるで羽でも生えているかのような身軽さ。
その選手にボールが渡るたび、女の子の黄色い歓声があがる。
「渋谷クーン!」
「きゃああああっ」
ふわっと浮いているような柔軟さがあるかと思えば、直線をものすごい勢いで上がっていったり……目が離せない。何より、オーラみたいなものがある。どうしても皆、その選手に目が行ってしまうようだ。
(キラキラしてる……)
おれも彼の美しい姿に釘付けになってしまった。彼の輝きを起点として、おれを覆っていたスクリーンがパラパラと崩れ落ちてくる。世界が鮮明になってくる……
(こんなに明るかったんだ……)
世の中はこんなに明るかったのか。こんなにも物の形がくっきり見えるなんていつ以来だろう。
心臓がウルサイくらいドキドキとなっているのを、上から押さえつける。苦しくて倒れそうだ。
「あと十秒!」
監督らしき人の声。彼のチームは1点差で負けている。あと1ゴール入れば逆転だけど、あと十秒って……
「渋谷くん!!」
きゃああっと一際大きい歓声が上がった。彼が敵チームの間をすり抜け、ゴール前までツッコんでいったのだ。
ゴール下でジャンプする。でも、目の前にいた相手チームの長身の選手が、ほぼ同時にジャンプした。当然、身長差で彼が負ける……っ
(うわ………っ)
ドキンっと心臓が跳ね上がった。
(笑った……)
そう、彼は笑ったのだ。不敵に。ニヤリと。
そしてその長身の相手選手から視線は外さず、ふっとボールを持つ手をさげ、斜め横にボールを落とした。そこにはいつのまに味方の選手がいた。
(か、かっこいい……)
彼と入れ替わる形でその味方の大柄な選手がシュートをする。スルリと問題なくネットの中を通り抜けるボール。そして、試合終了のホイッスルが……
「きゃああああっ」
一斉に歓声があがる。選手たちが挨拶を終わらせてからこちらに向かって歩いてきた。
みんなに肩を抱かれ、頭をグリグリとなでられたりしている彼……
(すごく綺麗な顔の人なんだな。それに……)
近くで見て、その完璧な美貌を再確認し、それから、背の小ささに驚いた。スタイルがいいから、遠目から見ていたときには、ここまで背が低いとは思わなかったのだ。こんなに小さいのに他のメンバーとまったく引けをとらないプレイをしていた彼をあらためてすごいと思う。
彼のまわりに人が集まってきている。光に吸い寄せられているようだ。
たくさんの人に囲まれ……おれからは見えなくなってしまった。
(……帰ろう)
外に出ると、再びブラウン管の中に放り込まれた。
慎重に歩きながら、彼の姿を思い出す。すると少しブラウン管の厚さが薄くなったような気がした。
***
地元の高校に入学して、バスケ部に入ろう、と思ったのはそれから1週間後のことだった。
『渋谷慶』をもう一度見たくて、彼の中学の下校時間を1週間ほど見張ってみたのだけれど会えなくて……。そうしたらふと、もしここで会えたとしてもただ見るだけで終わってしまうということに気が付いたのだ。
(だって、なんて話しかければいいんだ? ファンです!とか? ………あやしすぎる)
だったら、高校でバスケ部に入れば、共通の話題ができる。きっと試合とかで会えるに違いない。彼が県外の高校に行ってしまっていたとしても、彼のチームメートには会えるはずだ。そこから話を通してもらおう……。
数ヵ月後、無事に県立高校に入学し、父から許可が出て、バスケ部に入部できたのは、入学して2週間過ぎてからだった。
『渋谷慶』と同じ中学出身のチームメイトは2人いた。この2人だったら彼が今どこにいるのか知っているだろう。でも、どう話しかけたらいいのかわからないため話せないでいた。
おれはボールを扱う競技をしたことがほとんどないこともあって、新入部員の中でも群を抜いて下手くそだった。でも、優しい先輩方はそんなおれにもきちんと指導してくれた。凹むことも多いけれども、これも『渋谷慶』に近づくためだと思うと頑張れた。
とにかくあの光をもう一度見たい……
その気持ちは時が経つにつれ、大きく大きく膨らんでいた。
どうしたらあんな風になれるんだろう。練習のない木曜日、顧問の上野先生に許可を取って体育館で自主練習をさせてもらい、『渋谷慶』のことを考えながらシュート練習をしてみた。でもちっとも思ったようにはボールは飛んでくれない。何球投げても外れるばかりだ。
そうこうしているうちに、終了のチャイムがなってしまった。結局一球も入らなかった。これでは『渋谷慶』にはなれない。やっぱり無理なんだろうか。おれなんかがそんなことを思うのは図々しいことなんだろうか……
でも。
半分やけくそで投げた最後のボールが、偶然にもゴールネットの中に吸いこまれていってくれた。
「………良かった」
ホッとした。まだだ。まだ頑張っていい、と言われたような気がした。
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以上です。
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中学生・高校生の浩介。……暗い。暗すぎる。おかげで書くのに時間がかかりました。
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