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ペテルブルク便り~2012年4月22日「白鳥の湖」レポ


ペテルブルクへ第二の里帰り中のオマール大好きさんから届いたミハイロフスキー劇場の4月22日の「白鳥の湖」現地レポです。

お忙しい中、いつもありがとうございます!!!!!!!

念のため、、、、ナタリア・オシポワ&マルセロ・ゴメスの主演、イワン・ワシリエフの悪の天才(悪魔ロットバルトのこと)なのですが、オシポワ&ワシリエフに関しては辛辣な感想となっていますので、
その旨ご了承くださいませ。。。。

オシポワたちは役柄の幅を広げたいのもボリショイを離れた理由のひとつだと思うのですが、
「白鳥の湖」に関しては、まだまだ、多くのバレエファンから大賛辞を受けるまでにはちょっと遠いかもしれませんね。(オマール大好きさん以外の何名かも、「・・・・微妙」という感想が多いです。個人的な好みもあるので、もちろん「素晴らしい」と感じる人もいると思います。)




え~っとですね、オッシー、ゴメス、ワッシーの白鳥は・・・結果から言うと
観る必要は全くなかったです。
マリインカで「バフチサライの泉」を観るべきでした。
というか、キャストが発表になる前にチケット買ってしまってたので仕方ないけど。

湖畔の場面はですね、マジ笑えましたよ、オッシーの表情に。
悲しみも憂いも、叙情性も全くない、パワフル&コケティッシュなオデットでした。
なんだろ・・・上手いんですよ、彼女。
でも指先の使い方とかがとても雑だし、飛び跳ねたり、高速な回転で自分の技術を見せ付けることしか考えてない感じ。
高い技術力を持っているのは十分に分かりますが、それを「抑えること」で表現できる芸術性の高いバレエを観たかったです。
ワッシーの悪の天才もね。。。お上手です、ホント。
でもぜんぜん怖くないし、オーラもない。
ただ、高いジャンプと難しい技を見せてるだけ。
二人とも自己陶酔状態で、その中で浮いてるゴメスが少し可哀相でした。
もちろんオデットとジークフリードの間には愛の欠片もなかったです。

最悪だったのは舞踏会。
ワッシーのソロを入れるために構成変えてました。
出て来た時に衣装が違うから、何でだろうなぁって思ってたのですが、
キエフ・バレエの白鳥と同じようなロットバルトのソロが組み込まれてました。
(ワーニャ・ヤンのロットバルトが懐かしいです)
ワッシーをアピールするために構成変えてしまう今のマールイってどうなんでしょう。
悲しいを通り越して、情けないというか・・・

ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、今日の白鳥では久しぶりにシヴァのスペインを観ることが出来ました。
マールイでのスペインはサーシャ&カシャネンコが鉄板なのですが、
サーシャは海外遠征、カシャネンコは病気だそうです。
これって・・・ロミジュリのティボルト、どうなるの??




日本の某招聘元の社長も訪露中で、劇場にいらしたそうです。
今季の来日公演はほぼ絶望的ですが、来年以降の再来日に向けての交渉での訪露だったら嬉しいですね!
(全くただの観光、ってこたないと思いますが・笑)

オシポワ、ワシリエフ、サラファーノフも在籍してるから、いろんな招聘元が乗り出してもおかしくはありません。
ま、、、どこが招いてくれても、(ワタクシ的には、これまでの光藍社が望ましいですが)彼らの舞台に接することができるなら、願っても無いことです。

オシポワやワシリエフ、ちょっと叙情的なバレエに関しては、ペテルブルクでは「アウェー」かもしれませんね。
(新版の「ドン・キホーテ」については、大成功だったと報じるメディアもあります。)

ではでは、次回のレポをお楽しみに!

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