ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

男の色気ともう一つの「夫婦善哉」

2013-09-07 18:08:51 | ドラマのなかの着物

 

NHKドラマ「夫婦善哉」では、

蝶子さんこと尾野真千子さんが

素敵なきものを見せてくれています。

P1060349

とんぼの帯が素敵

ダメンズ男としっかり者の女というこのお話、

男がよほど魅力的じゃないと、

女の強さだけが浮き彫りになってしまうなあ、

と思いつつ拝見しておりました。

船場の化粧品問屋のぼんぼんに

森山未來さん。

うまい役者さんだなあとは思うのですが、

男の色気というものがチト~~。

 

ふと思いついて、昔の映画を見てみました。

男は森繁久弥さん。女は淡島千景さんです。

51ka3ynmp0l__sl500_aa300_

 

いやあ、もう堪能、納得。

 

モノクロの古い映画なので最初は

ノラなかったのですが、

森繁さんの男の色気とズルさと

可愛さはもう抜群。

 

こんな魅力的な男となら、

苦労も楽しかろと思ってしまうほど。

 

淡島千景さんの蝶子さんが、

彼と一緒にいるだけで

嬉しくてたまらないという様子が、

画面から伝わってきます。

深刻なシーンも、

森繁のしゃべりで思わず笑ってしまいます。

 

蝶子の尽くし方は考えられないほどで、

①タバコの火を自分で

点けてくわえさせてやる、

②トイレから出てくるときには

手ぬぐいを持って待っている、

③きものを着かえさせてやる、

④ご飯粒が口の周りにつくと、

すかさず取ってやる、

ともう至れり尽せり~。

過保護の母親みたい。

 

いえ、過保護の母親でも

ここまではやらないでしょう。

 

それも森繁の甘え方がうまい、

うますぎるせいで決して不自然には見えない?


P1060449

森繁さん、この時御年42歳。

 

顔も大きいしイケメンとは遠いのですが、

「おばはん、頼りにしてまっせ」

と言われると、蝶子でなくても

「まかせとき、おっさん」

と言いたくなるほど?

P1060446_2

 






映画では最後に、

勘当され行き場のなくなった二人が

「夫婦ぜんざい」を食べるのですが、

そのシーンでは涙がこぼれます。

 

小雨降るなか、柳吉が

「ふたりで濡れていこか」

といえば、蝶子は

「はい。ええ、道行やわ」

というラストシーン

 

モノクロなので、

残念ながらきものは

はっきりとはわからないのですが、

日本髪とは別の蝶子の髪型がステキ

 

こういう人情ものは苦手なのですが、

この映画は見てよかった。

男のダメさもここまでになると、

女もシアワセになる?

 

森繁、改めてすごい役者さんだなあ

との思いを新たにしました。


YouTube: 森繁 久彌(もりしげ ひさや) の名言集

関連記事「マゾ心を刺激するかつての船場の掟

応援ありがとうございます

にほんブロ <p><aにほんブログ村

 

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする