先にちらとご紹介した三島正義さんの「襟洗い指南」
汚れたきものを持参して、きれいにしてくださって
いろいろお話もしてくれて、無料!
驚きですよね。
少し遅れて到着したので、最後のほうに
なってしまいましたが、これがよかった。
ほかの方の襟汚れやらきものの悩みやらの解決法やら
いっぱい聞くことができました。
覚えきれない、紹介しきれないのですが、
できるだけ紹介してみます。
持参したのは、単衣の縞小紋。
襟の汚れが結構あった。
ここで下手にやり方を紹介して、
なにか間違うといけないので、
興味のあるかたはユーチューブで
見てください。
ここでは三島氏が作業の合間にいろんな質問に答えて
くださった、その中からいくつかを紹介しますね。
この方「きもの着物を長生きさせる事に
命を掛けてます。
お金に余裕のない着物好きな人を応援し
仲間を大切にし呉服界の不都合な真実と
間違った手入れを指摘」
とツイッターの自己紹介にあります。
→役に立つ知識満載。
きもの業界、確かに利害関係が絡まっているから、
なかなか本当のことはわからない。
それがまたきものを遠ざけている~~。
いろんなこと明快にしたいですよね。
麻に木綿絞り。
それはさておき、夏場のきもの、
① 首筋に汗をかきますが、このとき
日焼け止めは自然のものがいいそうです。
オーガニックとか子ども用とかね。
効果の強いものはきものに着くと、
汚れが落ちにくい。
② 袖口も汚れやすい箇所ですが、
ここはときどきハンカチなどで拭く。
汗をなるべくつかないようにするためです。
③この方、丸洗いもクリーニングも否定なさっている
んですね。汚れが落ちたように見えるだけ。
ほかのものと一緒に洗うことが多いから、
逆に、その汚れが付くこともあるそうです。
④じゃあ、どうするんだということになります。
まずきものは着たら、汚れがないように見えても
ベンジンやリグロインで襟と袖口をきれいに
しておく。
きれいに見えてもその部分に皮脂が溜まっていく。
⑤パールトーン加工は、空気の通りが悪くなるし、
あまりいいことはない、とのこと。
この辺り、薬品関係の知識が必要なので、
また詳しく聞いてみたい。
「あまり本当のこと言うと、抹殺されるかも~~」
なんて仰る。
お話をしながらも作業はどんどん進みます。
ここまでやってくれるの?
と感激したのは~~。
染め作業、拝見できたのはよかった。
きものは酸性染料で染めるので、汚れの箇所に
薄い染料を重ねることで、汚れを目立たなくする。
そこに蒸気アイロンをかけて、色を定着させる。
そうだ、友禅染めやっていたとき、蒸すことで色を
定着させると習った。
それと同じですね。
ここがプロじゃないと難しいところですが、
自分きものなら、できるなあと思ってしまった。
私、なんどか洗いに出して、でもこれは落ちない、
と返品されたことあったけど、
「きれいにならないシミ、汚れはない。
医者だって治せる人とそうじゃない人がいる」
しかし、「きものの手入れに命をかける」
職人魂。すごいね。
「修行させてください」とお願いしたら、
「弟子募集は、もう締め切った」といわれた。
「いえ、自分のもの手入れするだけです」
前にアマゾンで買った大き目パキンと今回のパキン。
親子くらい大きさが違うね。もちろん小さいほうが今回。
今度、神田のお店に行ってみようと思っています。
いい大島を持ってきた方がいて、
「一万円で買った」なんて仰ってたけど、
「これ昔だったら40万はするね。
でも、本当のところはプロでもわかりにくい」
と三島さん。
作る側もいろいろあるそうです。
そんなこんなで、きもの業界の奥深さ、
きものをきれいにすることの面白さに
目覚めた紫苑でした。
木綿絞り帯にベージュの三部紐。
桃の帯どめ。
桃が来たので、そうだ、桃の季節だと。
陽が当たるのでまぶしい。
暑さの本番はこれから~~。
この項目、もう少し探求してみたいと
思います。
夏稽古の皆さまに感謝。
いつも応援ポチ
ありがとうございます。