ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

老いへの自覚と覚悟と対策~~遙洋子さん

2017-11-09 11:20:27 | シニア

 

写真はなかなか入らないけど、

文字はまだ入るので、今回は文字主体です。

 

高齢化から超高齢化社会になったそうで、

これからはますますメディアでも、この手の話題

増えそうです。

その多くは「若く明るい」といった枕詞が多い。

そりゃあ、現実の悲惨さは

あまり見たくないけど、

その元気な人たち、ではいつ寝たきりになり、

どんな最期を迎えるのか。

その辺りはボカシ気味。

 

 

このモヤモヤ辺りはどうなっているのかな、と

思っていたところ、もう絶好の一冊が。

 

老後についての本は数々あれど、

こんな本は初めて読みました。

老後学?始めたばかりで

知識がないせいかもしれないけど。

「死にゆく者の礼儀」(筑摩書房)

 

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」が

面白かったので、

この方の介護、老後、死にたいする考えを

知りたかったのです。

 

この方の両親の生き方が壮絶。

母親はチェーンスモーカーでパチンコ依存症。

父親は結婚前から愛人がおり、酒を飲んでは暴れる

幸い、家はお金持ちではあるが、そのお金を

介護やら生活やらには使わない~~。

そんな素の両親の姿を率直に書くとともに、

彼らへの愛情もハンパない。

 

 

本は、両親の介護から死を看取った、

そのプロセスで見聞きした経験を

綺麗ごとではなく書く。

曰く、

「おじいちゃんと孫という幻想」

「寝たきりに楽しみはあるのか」

「老人病院で老いを比べる」

死への果てしなき老い

その治療、どこで止めるか。

そして最終章の

「老いを先取り、今に生かす」などなど。

 

 

その上で

自分もいつか老い、死ぬものとして、

「ぎりぎりまで健康であった人の老いと

死はどういう姿になるのだろう」

それを実践するためには何をすればいいのか、

を考える。

 

そのためには、

1 老いは気づいた者勝ち

として、自分は若いとムリするのではなく

早めに対策を立てる。

「傾向と対策」ですね。

 

よい老いはできるだけ長いあいだ、

 自分で動かせる体があり、

やりたい楽しいことがあること。

 

健康、そしてウキウキ探し。

2 自分が好きに生きるのを邪魔するものは

何かを考えて、それを排除する方法を考える。

経済か、家族か、自分自身の「思い込み」か~~。


特に健康への思いは強くて、

タバコや酒、健康を害するモノ、

特に煙草への憎悪はすさまじい

それはそれが両親の寝たきりの原因でもあり、

苦しさの原因でもあったから。

 

介護している人は、

「大変、シンドい」ばかりではなく、

その現実から自分の老後や死を学べる、

だから幸いだとか。

私は、両親の介護、死のプロセスを

思い出しながら読んだよ。

「遙洋子」の画像検索結果

借り写真。この方です。きれいです。

年齢公開していないけど、50代だと思う。

 

年老いて健康な人にも必ず

「病気が訪れ、徐々に弱っていく」

その日が来て、愕然とするのではなく、

その元気な日をいかに延ばすか、

老いを恐れて守りに入るのでもなく、

運任せにするのでもなく、

老いを迎え撃つ。


もちろん最後は負けるんだけどね。

タイトルの「死にゆく者の礼儀」

これは介護される側の礼儀、

なのかと思っていたら、

死にゆく者、とは生まれてきた人全部、

つまり、その生と死、いかに戦うかが

残された人たちへの教え、礼儀になる

というんですね。

ブログやっていたお陰で、この本読めて

よかったわ。

この本、読んだモン勝ちだわ。

 

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コメント (2)
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