ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

NEWSの加藤シゲアキ「オルタネート」&作中のケーキを作ってみる

2021-03-11 16:48:45 | きものの本&本

本日は東日本大震災から10年。

そう遠くない未来に
また大地震来るとのこと。
心配で怖いです~。

いいお天気なので
家中の掃除、
窓やら網戸まで~。
いい気持ち~~。

NEWSの加藤シゲアキ氏の
「オルタネート」を読みました。
吉川英治文学新人賞受賞です。

新潮社

知人が前にくれたままに
なっていたのですが。

面白かったです。

高校生限定のマッチングアプリ
「オルタネート」をめぐって、
三人の男女の青春成長物語。

マッチングアプリだのジーンマッチ
(遺伝子レベルでのマッチング)
「フロウする」「コネクト」
だのが出てくるので、
「SNSの闇」に巻き込まれる
高校生、SNSの闇を描いたのかと
思うと、
これがもう爽やか~~。

料理コンテストに出場する女子、
バンド結成に挫折した高校中退男子、
少し「闇っぽい」のは
自分の情報をできるだけSNSにアップして
百%の相手を探そうとする女子。

「自分のすべてをさらけ出してこそ、
間違いのない相手がみつかる」と
信念を抱いているんですね。

匿名ながら「暗い、黒い思いを
ブログにアップ」する~~。

加藤シゲアキさん。
ジャニーズは写真アップご法度ですが、
これは公写真だからいいかなと。

ワタシ、NEWSはおろか、
メンバ~の顔知らないので、
検索してみたんですね。
でもすぐに消去しますね。

よくできているストーリーです。

三人のキャラクターも面白いし、
細部の描写もうまい。
たとえば、
シェアハウスに入居した男子が、
同居人の図々しさを
「共有のトイレットペーパーを
一回で一巻き使う」と嘆き、
当人が使うときの音や気配を
住人がじっと耳を澄ませているところとか(笑)

加藤さん、大阪出身なんですね。
バンドに挫折、という悲惨描写に
なりがちな生活を
大阪弁で語ることでユーモアに。

演奏シーンのリズム感ある筆致は
さすがです。


作品のなかの
料理女子のキーメニュー、
「ウイークエンドシトロン」
を作ってみました。


好きな人と週末に一緒に食べる
フランスのお菓子、だそうです。
檸檬の皮を生地に練り込み、
果汁と砂糖をアイシング。

檸檬の香りいっぱいの
この小説みたいに
爽やかなケーキです。


「オルタネート」とは
交流、互い違いになる、
代理人という意味です。

「成長するためには失わなくては
いけないものがある。
でもそんなに苦しいのなら、
成長しなくてもいいじゃない
と思ってしまう」
「嬉しいときに何食べるかより
悲しいときに何食べるかのほうが大事じゃない?」
などのいい言葉や

「性格の半分は親の遺伝子」
「生き延びるため、遺伝子は
もっとも違う遺伝子を選ぶ」
などの情報も裏付けがある。

凪津、えみく、深羽とか
いるる、とかの高校生の
きらきらネームにはだけは
ついて行けませんでした。

「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子)の
SNS版?
ほかの作品も読んでみます。

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