鴎外記念館の続きです。
こちらのブログが14日はメンテで使えないので、
本日アップします。
イベントが終わったあと、館内のカフェ。
ドイツ留学に合わせてウインナーとブレッツェル
セット。
カフェから庭を見ると猫ちゃんがお昼寝。
展示会場では鴎外関係のビデオもじっくり拝見。
そこで鴎外の作品はすべて読破したという
作家平野啓一郎さんが、
「舞姫などに代表されるように鴎外は冷酷な人の
ように思われているけど、(安楽死を扱った)
「高瀬舟」「阿部一族」などを読むと、
どんなに力を尽くしたあとでも、人の力では
どうしようもないものがある。
大地震を経験したあとでは、鴎外の
そんな思想は胸を打つのではないか」
とおっしゃっていました。
なるほど、
シニアになると、「努力は必ず報われる」とか
そんな考えに必ずしも頷けないことが
確かにあると納得します。
だからといって何もしないのではなく
やってみることに意義がある~~。
「山椒大夫」など子供のころに読んで号泣したものです。
弟を逃がすため安寿は死んだけど、
ラスト厨子王と母は再会することができた。
鴎外、再読してみましょうか。
二階の休憩室。
コンクリートの壁が現代的。
かつての家屋の一部なりとも再現してほしい。
森茉莉さんの「贅沢貧乏」も面白かった
(遠い昔に読んだ)
狭い部屋に一人で暮らす女性が
ベッドにかけられた色とりどりの洋服を
眺め、なんて美しいと感激する、
「貧しさのなかで贅沢に暮らす」といった内容でした。
貧乏だけど贅沢なのか。
貧乏だから贅沢なのか。
貧乏と贅沢なのか。
贅沢こそ貧乏のか、
逆に貧乏こそ贅沢なのか、
貧乏が贅沢なのか。
贅沢に貧乏を楽しむのか~~。
贅沢な貧乏なのか。
いろいろ解釈できますが、結局のところ
「おかねのあるなしにかかわらず、
好きなものに囲まれて暮らすのが贅沢」
ということでしょうか。
鴎外の娘、晩年は財産(鴎外の印税も)
などなくなってしまったけど、
本当に、心から自由で楽しそう。
奥様より娘になりたいとワタシが思ったのは、
だからなのかも。
二回離婚。
花瓶の後ろが最初の旦那さま。
二回目は「実家に遊びに行っておいで」といわれて、
そのまま離婚されたとか。
入口の鴎外と一緒に記念写真。
光がきれい。
背中のシワもなく、きれいに着用できました。
鴎外って60歳でお亡くなりになったのですね。
もっと年取っていると思ってた。
60年、濃さが違うのね。
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