先の「夫婦善哉」じゃないけど~~。
少し先輩のきもの仲間、
ずっと顔を見ませんでした。
その方が久しぶりにある集まりに顔を見せて言うには、
「このところずっと身体の具合が悪くて、もうダメだ、
お迎え近いと思い、洋服など捨ててしまった」
「まあ」と一同
「で、病院に行ったら軽いウツだと言われた」
「最近、身近で変わったことはありませんか」
と医師に問われ、
「特にありませんが、主人が定年になって
毎日家にいるのがイヤでしょうがない」と応えたところ、
「原因はおそらくそれですね。
なるべくどちらかが出かけるようにしてください」
とお医者さん。
こういう時代もあったけど~。「夫婦善哉」より。
家に帰ると早速、
「とにかく趣味でもなんでも見つけて、
なるべく家にはいないようにしてくれない?
さもないと、私の病気、もっとひどくなるそうです」
それに対し亭主が言うには、
「これまで何十年も外で働いてきた。
今は家から出たくない。
代わりにお前が外に出るようにしてくれ」
以来、その方、きものお出かけ堂々とできるようになり、
ウツも治り元気になったとか
洋服は捨てても、
きもの始末しなくてよかったですね
紅葉狩りにも行きたいね
この方に限らず、子どもが小さかった頃には子育ての話を、
今や介護やお墓をどうする?という話まで、
いろんな諸先輩方に「へえ、ふーん、そうなんだ」
とうなづくばかりの、いろんな話を伺ってきました。
若い方には、新しい情報を教えてもらい「へえ、すごいね」
同年輩とは「やっぱりそうよね、わかってくれる?」
と共感をいただく。
世代を超えてのお付き合い、
大いに勉強、参考になります。
しかし女の一生、
最後まで油断はできないんですね。
そして、これもまた、もう一つの「夫婦善哉」
(夫婦とは善きもの)です
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