閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

懲り懲り

2015-04-02 06:23:42 | 閃き
懲り懲りは「こりごり」と読みます


会社の後輩は以前から酒の飲み過ぎで肝臓の数値が高く、要検査となっていた

彼の診断書を見て以来、口酸っぱく酒の量を減らすように助言してきた

しかし、彼は眠れない事を理由に一向に酒をやめなかった


彼は仕事が終わり自宅に帰る途中に毎日酒屋に立ち寄り、酒を買う

そして、帰宅するなり飲み始める

夕食の時間になる頃には酩酊して寝てしまう


夜中に目覚めると眠れなくなる

殆どはそれからは酒を飲まないようだが、替わりに睡眠導入剤を服用する

しかし、簡単には眠れないので、明け方にボーッとしている


突然、高熱に見舞われた

風邪かと思い病院へ行き、血液検査をすると、即入院の宣告を受けた

原因は言わずと知れた酒によるもの

後一歩で劇症肝炎になる所だったと担当医に宣告された


入院してようやく気づいて酒を断った

そして長期間の療養生活になった

仕事の穴を空ける事になり、部署には替わりのリーダーが就任した

この事態を受けて、酒はもう懲り懲りだと嘆いた


彼の二人の子供は社会に出ているが、結婚はこれからである

大事になる前に自分が気付けて良かったと考えている
コメント
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