閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

たらい回し

2015-04-27 12:42:05 | 閃き
先日のベトナム訪問時に、会社のベトナム人達にお土産としてピザ生地の様な平たいお菓子を買って帰った

これは現地のベトナム人スタッフの薦めで、同地区から来ている若者が居るので大変に喜ぶからと重いのを我慢しながら持ち帰った

帰国して早速、同地区のベトナム人の若者にお土産を渡すと直ぐに理解して喜んだとうだった


それから数日後の事、会社から帰宅すると食卓のテーブルの上にベトナムの若者達に渡したお菓子の1つが置かれているではないか

驚いて妻に何故このお菓子があるのか尋ねると、妻はこう答えた



少し前に私の実母がスーパーか何処かでベトナム人の若者達と偶然会ったそうな

ベトナム人の若者達には私の実母をある時紹介していたので面識はあったのだ

私の実母は男気?を出して何故だか3人のベトナム人達に焼き肉バイキングをご馳走したという

私の実母がそんな事をする必要は全くないのだが、おそらく満足に食事をしていないだろうと懸念してご馳走したに違いない

そのお礼にと、私が渡したお菓子を実母にあげたようだ

しかし、一人暮らしの実母は、そんなに食べられないからと、私がお土産に持ってきた事も知らないので家に持ってきたのだと思う


ベトナム人の若者達も、実母にお礼をしたいが、さりとて渡す物が無い

丁度、私からもらったお菓子が目の前にあったのでお裾分けとなったのであろう


そのお菓子を我が家でも食べないし、折角彼たちにあげた物だからと、再び会社へ持参して彼たちに渡そうとしたが、それも彼たちの本意では無いからと、彼たちの職場のリーダーに渡して皆で食べてもらってコミュニケーションを図ってもらおうと考えた

しかし、そのお菓子は美味しくないらしく、それから会社内の現場事務所を転々と渡り歩いたようだった

ベトナムから持ち帰ったそのお菓子は、とてつもない場所をたらい回しされる事になった


もう2度とそのお菓子は買う事は無い

コメント
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