閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

窃盗事件

2015-09-04 07:37:09 | 閃き
社内に残り残務の整理をしていた時、会社に連絡が入った

それはベトナム人の研修生だった

聞けばアパートに空き巣が入ったというもの

驚いて警察へ通報すると共に彼らのアパートへ直行した


到着すると既に2人の警察官が到着していて調書をとっていたが、言葉に不明な点があるので思うように進んでいないらしい

アパートに入ろうとすると警察官から制止され、鑑識が来るまで現場はそのままにする必要があると言われた

ドア越しに彼らに声を掛けたが、彼らも困惑しているようだった

警察官は被害についての質問をしているようだったが要領を得ていない様子だったので、会社が依頼している通訳の方に電話をした

その通訳に詳細を説明した後、彼を通して被害の内容や細かな点について彼らに聞いてもらう様にお願いした


調書を取っていた警察官がまとめていた内容と違った内容だった為、少々いらだった声で聞き直している

怒っている様にも聞こえていたが、それは単に片言の日本語の理解が不足している為であり、彼らには非は無い


鑑識が到着し、室内を調べ、指紋や足跡などを取り、写真を撮った

テレビドラマでしか見ることの無い鑑識の作業を目の当たりにして少々興奮してきていた


鑑識の調査が進む中、段々と細かな事が判ってきた

なんと彼らはアパートのドアを施錠せずにいたようだった

何故、施錠しなかったのかと尋ねると、日本人はいい人ばかりだからという答え

確かにベトナムの田舎の家には鍵など存在しないが、いくら日本人が良い人ばかりだと言っても窃盗犯は外国人もいる


大きな金額をたまたま持っていた1人のベトナム人が、結果的に大きな被害を被った

かなりショックを受けていた様だったが、仕方の無いこと

被害届を作成して頂いて警察が帰った後に彼らに事の重大性を説明した

被害が現金だけで良かったが、パスポートや外国人登録証、健康保険証、銀行の通帳や印鑑に至るまで全てが大切なもの

いくら再発行できると言っても、費用や時間や手間が必要になる


10時近くに家に帰り、どっと疲れが出た




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