閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

バッテリー

2016-07-15 06:50:21 | 閃き
ベトナムからタイへ行く

スーツケースにレンタルしたwifiのバッテリーを忍ばせた

本当は駄目なのは承知していたのだが、以前同行者が忍ばせてもOKだったのでやってみた

チェックインカウンターでバッテリーは入っていないかと確認されたが「ノー」と答えた

万が一の時は、言葉が判らなかったことにすれば良いと気楽に考えていた


時間は未だあるのだが、出発掲示板にバンコック行きの便が表示されない

不思議なのだがチケットに記載されたゲートへ行ってみると確かに表示されている

少し早いがゲートまで本でも読んで待つ事にした


搭乗ゲートの変更はしょっちゅうある

何故起きるのかは不思議なのだが、当たり前の事なので四六時中注意をしている

ベトナム語は判らないが英語なら何とか判るし、覚えておかねばならないのは搭乗する便名である

この便名に反応して聞く耳が立つのである

案の定、搭乗ゲートが変更になったので移動した

すると、私の名前をアナウンスしているので、変更になった搭乗ゲートのカウンターへ行くと預けた手荷物を確認したいという

何か入れたかを訊かれたので「さあ」ととぼけてみた

すると、案内の女性について行けという

彼女はイミングレーションの横で外に出ろという

そこにいた警備の男性にパスポートを預け、手荷物検査場の横を通り抜けて航空会社のチェックインカウンター横のX線装置の部屋へ連れて行かれた

そこにいた軍服の女性に言われてスーツケースを開け、見事にバッテリー2個を取り出されて手に持つのバッグに入れろという

書類にサインしてOKと言われた

しかし、案内してくれた女性の姿は既に無い

仕方なく、元来た順に戻ることにした

当然、手荷物検査でパスポートを見せろと言われるが、あの男性が持っていると告げると、先に手に持つ検査を受けろという

当然、もう一度検査は受けなければならないのだが、前後に鈍くさい外国人男性がいて、何度も金属探査機でビービー引っかかっている

彼も焦っているようだが、私も搭乗時間が迫っているので時間の余裕は無い

あげくの果てにその男性がベルトや上着を何度も通すので通過した私の手荷物がコンベアから落ちてしまった

慌てて、拾い集めてイミングレーションの横でパスポートを受け取り搭乗ゲートに戻った時には、搭乗が始まっており、もう少し遅くなったら取り残されたかも知れないと冷や汗をかいた


飛行機は無事出発し、バンコクまでの2時間弱の間に入国カードを書くことにした

パンパンに膨れあがったバッグを探していて血の気が無くなる

携帯電話が見つからない

手荷物検査場でバッグが落ちた時に、携帯電話が落ちてしまったのだろうか

今更戻ることも出来ないし、携帯が無い事が不便である

今一度、落ち着いて中身を取り出して隅々まで確認すると、鞄の底に隠れていたのを発見した


やっぱり、バッテリーは最初から手荷物に入れておけば良かったと感じた