閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

31年目の御巣鷹山

2016-08-12 07:24:13 | 閃き
日航機が御巣鷹山に墜落した事故から31年が経過した

日航機の墜落の原因やこれをモデルにした小説がヒットしたので後になって知った人も多くいると思うが、私には未だに記憶の中に残っている哀しい事故だ

乗客乗員には知り合いはいないが、当時社会人だった私にとっても事故の詳細が明らかになるに連れて悲惨な知らせが伝えられた

当時、乗員名簿はカタカナであったので、テレビではカタカナの名前が大きく流れたと記憶しているが、カタカナの名前というのは判り辛くただ眺めていた気がする


飛行機は車の事故よりも確率が低いとされていた時代、時折聞く海外で起こった飛行機事故の報道でも珍しいと感じていた

しかし、日本人にとってこの事故を契機に安全についての感心が高まったに違いない

初めて飛行機に乗ったのは新婚旅行の時、嵐の中を飛ぶジャンボの大きな羽根が酷く上下に揺れているのを観て流石に怖いと感じた

慣れるというのは恐ろしいもので、最近ではそんな感覚も無くなった

離着陸時に、パイロットの腕前を品評する程度で万一の事など考えた事も無い

考えて見たところでどうしようも無く、ただ運が悪かったと諦めなければ飛行機などには乗れない


毎年、この日を迎えるにあたって記念登山が行われ、鐘楼流しが行われる

飛行機は現存する最も早く長距離を移動する手段として定着しているが、その利便性の裏には大きなリスクがあることも忘れてはいけないと、この日を迎える度に考える

単身赴任している婿が仕事を終えて飛行機で帰ってくるのを待ちわびている長女に、夜遅いから迎えに行ってやろうかと問うたら、早く逢いたいから私が行くと返ってきた

飛行機の乗客一人ひとりにはこうして待っている家族がいるので、その期待を裏切らないで欲しい

御巣鷹山の犠牲者への追悼とこの様な悲劇を繰り返さないように節に祈る
コメント
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