閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

意味不明な贈答品

2016-12-15 07:44:47 | 閃き
仕事を終えて帰宅すると珍しくそこには殻付きの牡蠣が並んでいる

驚いて妻に尋ねると私宛に送られていたものだという

生ものなので早速新鮮な内にと開封し料理したという

送り主を確認すると知人であった

何故、私にこの様なものを送ってきたのか心当たりが無いが、牡蠣に罪は無いと美味しく頂戴した


本来は、お歳暮が届いたら直ぐにお礼の電話を差し上げるのが常識である

珍しいものを頂戴して有り難うございましたと電話の向こうの声が弾んでいたら喜びもひとしおである

しかし、その晩も翌日も電話できなかった

それは何故送られてきたのか?が判らないからである

ひょっとして間違いか?

でも既に腹の中に収まってしまっている

ひょっとして、あんな事、こんな事と思い巡らせば巡らせるほど深みに落ちて行く


遂に3日目、相変わらず理解出来ていないが、取り敢えず連絡だけはしようと、ようやく決心がついて連絡した

丁重にお礼を申し上げた後、恐る恐る何故送って頂いたのかを訊ねたところ、その答えは思いも寄らないものだった

簡単に言えば、今年ある事で私が行った行為が結果的に知人の助けとなったらしく、そのお礼の気持ちであるという

そう言われればそんなこともあったかと薄れていた記憶を辿った


それにしても意味不明な贈答品は不気味である

覚えの無いメールに添付された圧縮ファイルを開く気持ちと近いものがある

開いてみて何でもなければそれでよいが、ウィルスに感染することだってあるかもしれない

確かめるまでは不安である