閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

薄れゆく寛容さ

2016-12-22 13:25:15 | 閃き
最近、些細な事に拘って文句やクレームを訴える人が増えているという発表があった

コンプライアンスが厳しさを増す昨今では、ルールを破る輩に対して厳しく非難する風潮も出てきている

この状況を鑑み、もっと日本人は寛容であるべきと訴える人達も多い

確かにルールは守るべきものであるが、自動車のハンドルの遊びの様にその境目がハッキリしすぎると返ってギクシャクしてしまうので、多少の違反には目をつむる事がよいように思う

極端な話ではあるが、今の日本は1億総批判家と表現する者も出てきている

少しでも気に入らない事があると文句を言う、そんな人間性の日本人になってしまったのだと思うと哀しくなる

角が立った者同士がぶつかると、どちらかが欠けるほどの喧嘩になってしまうが、どちらかがスッと身を引くだけで無用な争いは無くなる事を昔の日本人は誰も知っていた

今は痛みを知らないのか、欠けて痛みを知るようだ


先日、新規のお客から超特急の注文があった

随分お困りの様子だったので社内行程を工面して、希望の日の夕方までに納品をする事ができたのだが、いざ納品にいってみると発注をしたその担当者は既に帰宅して居ないという

本日中に届いていればOKという納期なったので、不在でも構わないのだが、心情的にはあんなに急がせて届けさせているのに早退とは何だ!と怒りと呆れが混ぜ合わさって噴出した

「ご迷惑を掛けたが納期に間に合わせてくれて有り難う」の一言を要求しているのでは無いが、これが総批評家の因子なのかと焦った


媚びず、へつらわず一歩引いて生きてみるのも佳いと思っている