閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

ポピュリズムの弊害

2018-08-08 07:47:03 | 閃き
最近よく耳にするポピュリズム

大衆迎合主義のことで、大衆が支持する事を掲げて現体制と対峙する政治思想である

一般には考えられにくいと思っていたが、観なくなったテレビのバラエティ番組等で、タレントや芸能人がこのスタンスで話す事が多いそうだ

以前、ブログにも書いたが、これは「赤信号皆で渡れば怖くない」という事で、大衆が支持すれば正しくない事も正しくなってしまうという事に繋がってしまう


市役所を定年退職した同級生は市の施設に施設長として再雇用されているが、名ばかりで、パート勤務で有りながらシフトを任されるアルバイト店長の様なもの

それでも働けるだけ有り難いと、律儀に勤めている

その施設は教育、子育てなど文教系の施設なので、市の行う子供に関する施策の実働部隊である

子供会の役員から夏休みのアトラクションとして手作りの「お化け屋敷」をやろうと話が持ち上がった

親からの提案なので、早速実施に向けて協議を進めたのだが、役員を務める親の中から、安全面や管理責任について厳しく追及され廃案となった

その言及とはこんなものだ


薄暗くした部屋に蛇のオモチャを床に置いたり吊したりという案に対して、子供が驚いて足をくじく可能性がある、吊したら顔に当たる可能性が有り、眼の怪我に繋がる

私(その親の役員)は参加しないが、子供が怪我をしないように管理して貰えるのか、万一の場合責任を取って貰えるのか、と問いただしたという

全く馬鹿げた質問内容だが、これに対して反論できず廃案になったなど、ポピュリズムの弊害としか言いようが無い


親は子供の面倒を見るのが当たり前、安全に子供に色々な体験をさせて、豊かに健やかに育てる為のアトラクションにする方法を議論すべき所を無責任な発言を繰り返す

情けないのは、その親に同調する親が多く存在するという点である

危険だ、怪我をする可能性がある、という部分を切り取れば、親は反対するに決まっている

だから知恵を絞って良い内容にしようとしている会議なのである

批判はするが対案は出さない姿は、まるで国会での野党の姿と同じである

賛同できなければ参加しなければ良い

例え少人数しか理解されなくても、真に正しい事を続けて行かないと正しい事が無くなって行く

大切な部分は大衆に迎合してはならない

大衆がどうしても赤信号で渡りたいと言うのであれば、法律を変えて赤信号で渡り、青信号で止まる様にすれば良い事である

大切な部分を忘れないように頑張って欲しい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする