ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

繊維筋痛症とパニック障害

2016-08-24 23:08:22 | Weblog
オリンピックも高校野球も、台風がどこかへ連れていってしまったようです。印象に残った競技はいくつもありますが、客観的に見て、最も偉業だなと思うのは、男子体操の内村選手の個人総合連覇です。団体でも大黒柱としてチームを金メダルへ導き、体操ニッポンを強く印象付けました。満身創痍の中で、よくやりましたね。

さて、北川景子のドラマを見るためか、珍しく前番組の世界仰天ニュース(でいいのかな)を見ました。そこで高校時代から原因不明の激しい全身の痛みに悩まされる20代前半の若い女性を取り上げていました。ようやくたどり着いた病名は繊維筋痛症。周囲で音がするだけでも激痛が走るそうです。その辛さは到底、想像の及ぶものではありません。

しかし、自分もパニック障害となって27年が過ぎました。彼女が周りに病気を隠そうとしたり、夢や結婚を諦めなければならない胸中は、よく分かります。自分もそうでしたから。幸いに彼女の場合、自らの症状に合った薬が見つかり、少し状況は良くなり、病気を知ってもらうための講演などにも前向きに取り組んでいます。しかし、病状は5段階ある中で3番目に重いそうです。彼女より重いレベルの段階になると、ほとんど寝たきりになるということです。

繊維筋痛症の患者は約200万人だそうです。命を奪う病気ではないようですが、痛みに耐え切れず、自殺する人も少なからずいるそうです。パニック障害の場合も直接的に命を奪われなくても、うつを併発するケースが多いので、やはり結果的に自殺に至るケースもあります。自分も抗不安薬とともに抗鬱薬も併用しています。

繊維筋痛症とパニック障害。共通するキーワードは脳の誤作動。この誤作動を修正するような薬が出現すれば、この2つの病気のある程度の部分はかなり改善されるのではないかという気はします。それが10年後か100年後かは分かりませんが。人間の体はマラソンを2時間続けたぐらいでは疲れないそうです。脳が疲れたという信号を出すから、体が疲れたと錯覚を起こすそうです。ヒトの脳は、大変優れてはいるけれど、同時に厄介なものでもありますね。

正直な話、自分もレキソタンという薬の力で、何とか日常生活は送れていますが、この先、何を目的に生きていけばいいのか分かりません。しかし、彼女はまだ若い。新たな治療法も見つかるかもしれない。希望を持って生きて欲しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする