ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

どうした三浦九段

2016-10-12 23:11:40 | 将棋
将棋界に衝撃が走りました。渡辺明竜王に三浦弘行九段が挑戦するはずだった竜王戦7番勝負に三浦九段が出場しない事が決まりました。

最初はどういうことかなと思いました。例えば、体調不良ならそれが理由として書かれているはずなのに、何も語られていなかった。非常に不可解だったのですが、どうやら三浦九段のスマホの不正使用のようです。彼はそういうような事をやらかす人には見えなかったけどなあ。

今は将棋ソフトの実力がプロを超えてしまって、まあそれを悪用してしまったのではないかということらしいです。将棋を知らない人にわかりやすく説明するなら「カンニング」ということになるでしょう。三浦さん本人は否定していますね。

自分も「将王」という、それほど出来の良くなかっただろう短編を、ブログに掲載したのですが、人工知能に対して、人間である棋士がどう向き合うのかが、ひとつのテーマでした。自分の書いたものとは違う方向で、棋士が人工知能に頼るという形で、このテーマが現実になってしまいました。残念です。三浦九段は今年いっぱい出場停止の処分。疑惑がはっきりすれば、この程度ではすまないと思われます。

将棋界の大きな危機といえます。こうしたことが繰り返されれば、存亡すら危ぶまれます。これから棋士は強さより、美しさや個性、そうしたものを前面に押し出すべきでしょう。「勝つことは偉いこと」の時代は、人工知能の登場により、将棋界では過去のものになるようです。

コメント
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