ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

いつも優しさは遥か遠くに

2016-10-23 21:53:12 | 
時々、「優しいね」と言われることがある

僕は薄く笑い「そうでもないよ」と返す

もし、そのようなほっそりとした、偽りのベールを纏い

人々を誤解させているなら

僕の罪はより重くなる

必死で己を守ろうとしている人間に優しさは寄り付かない



他者を想う事もないではない

しかし、それらはすべて僕につながる人だ

あの人が痛い目にあえば、自分も痛い

そうした人のみを心配するのだ

つまるところは自己愛そのもの



見返りを求めない優しさに何度か出会った

その度に、美しさに見惚れ、やがて絶望の波

僕が、優しさとかけ離れた場所に、立っている事を知らされるのだ

一生、歩き続けても到達できないような、かけ離れた場所に
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