カーテンをめくると、すでに光は差し込んでいた
気分はすこぶる悪い
「どうした?また体がだるいか?」
いつもの詰問の時間だ
「もういい加減、諦めたらどうなんだ。
お前、昨日も自転車で苦しくなって、何度も降りようとしたよな。たどり着いた時には、足がフラフラだったじゃねえか
診療時間1分の医者、何十年飲んでも良くならない薬。もういい加減、白旗あげて楽になれよ」
「俺はやってない。
まだ何も成し遂げてない。
もう少し黙秘する。」
詰問していた男は、やれやれという顔で部屋を出ていった。