目を閉じて思い出す
母さんの面影
遠く離れた青い地球よ
安らかに眠れ
メーテル
またひとつ星が消えるよ
赤く赤く燃えて
銀河を流れるように
銀河を流れるように
先日、漫画家の松本零士さんが亡くなりました。巨星が落ちました。
数々の名作がある中で、僕は「銀河鉄道999」が好きでした。
改めて大人になってから見直すと子供の頃とは随分、印象が違いました。こんなにも深い作品だったのかと。
あとは鉄郎とメーテル。僕はアニメのヒロインにはほとんど興味がないのですが、メーテルは例外です。切れ長の目にミステリアスな雰囲気。メーテルはいい。
そろそろ歌詞の方にも目を向けます。
作詞は橋本淳。「青い地球」は銀河鉄道999のエンディング曲です。ささきいさおさんが包容力のある声で歌いあげています。
「目を閉じて思い出す、母さんの面影」
すでに鉄郎の母が、この世にいないことを示しています。
「遠く離れた青い地球よ、安らかに眠れ」
今の時代に聴くと重く響きます。
「メーテル、またひとつ星が消えるよ」
鉄郎はよく「メーテル」と呼びかけていましたね。いまも耳に残ります。
「赤く赤く燃えて、銀河を流れるように」
星の爆発の眩しさを美しく表現しています。永遠の命を手に入れるため、メーテルと宇宙を旅する鉄郎に、星にさえ死が訪れることを教えているようです。