Pinch of Spice ~from spice kitchen~

rincoとchico姉妹のマイペースブログ♪お互いジャンルは違いますが「食」の道を進んでいます。

『助けられた命だから』

2011-03-11 10:03:44 | その他
こんにちは。Chicoです

つい先ほど、懐かしい方から電話がありました。
60歳(手前くらいだっと思います)のカメラマンの男性Oさんです。
用があってお電話してこられたのですが、
随分御無沙汰していたので、近況も色々話して下さいました。

タイトルの


「助けてもらった命だかだから」


はその方がよくおっしゃっる一言です。
Oさんは大変アクティブな方で、カメラマンでありながら、
絵も描かれるし(講師)、登山もされるし、バイクも乗られるし・・・
細かいものをあげるとまだまだ他にも大沢山。

そんなOさんですが、約3年前、趣味のバイクで事故に遭われ、
意識不明の重体で大学病院の救命救急センターに運ばれました。
普通救命センターと言うところは、長くいるものではなく、
長くて1週間すれば一般病棟に移るそうです。
しかし、Oさんは、センターでの治療が
数週間に及んだと言う事です。
不幸中の幸いとでも言いますか、一命は取り留めたものの、
下半身に障害が残ってしまいました。

その頃のOさんの精神的、肉体的葛藤は想像を絶するものだったに
違いありません。あれだけアクティブな方だったので。

しかし、元々Oさんの前向きで、チャレンジ精神旺盛な性格が
功を奏してリハビリに物凄く意欲的に
本当に感心するぐらいに必死に取り組まれました。

私が昨年、Oさんの絵画の作品展に足を運んだ時には、
ややびっこを引く程度で、普通に歩いておいでで、
本当に驚きました。


「○○病院で助けてもらった命だから・・・」

そうおっしゃって、今はほとんどボランティアで、地域の方々や、
老人ホームなどで、沢山の生徒さんをかかえて、
写真や絵の指導もなさっています。
1年前に新たに趣味に加わった紙飛行機も
今では人に教えるほどにまでなっているそうです。
外でやる紙飛行機で、200~300メートルも飛ぶんだそうです。
それを取りに行くのが大変で、リハビリのつもりで始められたそうですが、
すっかりハマってしまったご様子でした。
NHKから紙飛行機のサークルで取材も受け、テレビにも出たんだよ・・・と楽しそうにおっしゃっていました。
登山や水泳もされているとのことです。


「助けてもらった命だから」


きっとOさんの身体にその気持ちがしみ込んでいるのだと思います。
感謝の気持ちって人を強くするんですね。
Oさんのお話を聞いてるといつもそう感じるのです。

勝手な私の見解ですが、
例えば病気や不幸に見舞われた時、
よく「前向きに頑張る」ことをいわれますが、
それより、不幸な中でも何か感謝できる事を探したら生きる勇気と言うか、
頑張れるエネルギーが生まれるんじゃないかな・・・と。

本当にそういう立場にならないとわからない事なのかもしれませんが、
Oさんの話を聞くとそう感じるのです。
いつかOさんに聞いてみたいです。