「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

読んでるつもり!?

2015年05月14日 |   中3 
この前の三者面談で、本人と保護者の希望により、個別に国語の添削指導をしている生徒がいます。

テストでは他の教科の方が点数を取れていないのですが、国語は苦手 という自覚症状があるようだし
確かに普段の様子を見ていても、ときどきトンチンカンな答えを書いているので、良い機会だと思い
自分のペースでいいから、しっかり問題を読んで、時間をかけて取り組むこと。
とよく言って聞かせて「1・2年の整理」というテキストを1冊渡しました。

それ以降これまでに何度が提出してくれているのですが
毎回必ずとんでもないミスがあって、だんだん疲れてきました…。
たとえば、解答欄が間違っていたり、「句読点を含まず抜き出せ」とあるのに句読点を入れていたり
「傍線より前の段落から探せ」とあるのに傍線より後の言葉を使っていたり。
ホントにちゃんと読んでる?
内容の読み取り以前の間違いが多くて、どう指導していいやら。

設問の大事なところに線を引けと常々言っているのですが
そのことを忘れてしまったり、線を引いても問題を考えているうちに忘れてしまうようです。

それに、上記のようなミス以外全問正解しているページもあれば
接続詞を入れる問題が1つ合っている程度で、残りは記号問題さえすべて間違っているページもあるなど
問題文によって正答率のムラが極端にあるので
題材によって、自分なりに勝手に内容を変えて解釈している可能性アリ…。
ちなみに、古文の問題はとばすように指示していて、純粋に現代文(論説文・随筆・小説)だけ。
それでも、本人にとっては古文と同じくらい、わからない言葉や状況にあふれる文章なのかもなあ。

なんでも真面目に一生懸命取り組む生徒なので、それなりに時間をかけて真剣にやっていると思うのですが
この間違え方を見ていると、鍛えるべきは別のもののような気がしてなりません。
少なくとも、このテキストで、このやり方では解決できなそう…。

こういうタイプの生徒は近頃増えているので、何かちょうどいいトレーニングがないかなあと思案中…。