「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

かっぱと言えば…

2015年08月07日 |   誤・迷答!
小6の国語の授業は、夏期講習会では教科書の内容を離れてしまうので
食いつきが悪いし、何回も読ませる工夫が必要だしで、なかなかタイヘンです。
とりあえず、ウォーミングアップがわりに、漢字や文法、言葉の知識問題をやってから
長文読解に入るようにしています。

今日は、そのウォーミングアップ問題として、「ことわざ」にチャレンジ。

次のことわざが同じ意味になるように、□に当てはまることばを書きなさい。
・さるも木から落ちる=□□□の川流れ

まずは「さるも木から落ちる」の説明。
説明する必要ないか、と思っていたのですが
さるが木登り上手ということを知らない生徒が多数で、説明してよかったと思いました。
続いて「川流れ」の説明。

だから□□□には、川で泳ぐのが得意な生き物が入ります。ひらがな3文字です!

とヒントを言ったのですが、反応が鈍い。
そこで、「私は見たことないなー。ていうか、見たことある人はいないと思う。
「川に住んでいて、泳ぎが上手な 妖怪。キュウリが好きらしいよ。
とさらにヒントを出したところ、「わかったー!!」の声があちこちからあがりました。

そこで赤ペンを持たせて解答解説を始め、黒板に「かっぱ」と板書したら
「えー、さかな だと思った。」の声。
魚は妖怪じゃないでしょ!しかも、キュウリが好物なんて聞いたことないわよ!

どうやら、河童は知っていたけど、川に住んでいていて泳ぎが上手とは知らなかったらしい。
好物はキュウリではなく、寿司だと思っているようです。 カッパ巻きの存在感…。

ことわざって、きっと身近でわかりやすいたとえから始まったんだろうけど
21世紀生まれには伝わらないみたい。