白雲去来

蜷川正大の日々是口実

サリーの取材にお付き合い。

2011-09-07 17:45:04 | インポート

九月六日(火)晴れ。

 早く寝ても、シラフだと眠りが浅く、熟睡できない。典型的なアルコール依存症となっているようだ。のんびりと起きて夕方まで仕事。

 台風による大雨で、紀伊半島で大きな被害が出た。死者や行方不明になった人たちを合わせると百四人にもなるそうだ。中には、結納を控えた娘さんや、その母親までもが犠牲になったとニュースで知った。涙を禁じえない。

 最近の日本は、自然災害が続く。先の大震災の際には、多くの人たちが支援したが、今度の紀伊半島豪雨の被害者の方たちにも、国はもちろんの事、善意を届けたいものだ。九月の一日は防災の日として、関東地方を中心に大掛かりな訓練が行なわれたが、本来この日は「二百十日」といって立春から数えて二百十日目にあたり、台風が最も襲来する季節である。台風の大風で屋根が飛ばされないようにと、日本家屋には瓦が載せられてきたが、地震の際には、その瓦の重さが仇となる。台風と地震には、古来から日本人は悩まされ続けて来た。防ぎようがないから厄介である。そういった自然の驚異と共存しているという自覚が、もっと必要であることは、言うまでもない。

 夕方、開店前のサリーの店に顔を出す。朝日新聞の神奈川版に、作家の山崎洋子さんが、いわゆる60年代の横浜について書いているらしい。当時のヨコハマの流行や、その時代に青春を迎えた人たちからインタビューをしており、サリーと友達のジュンコちゃんの二人に白羽の矢が立ち、その取材が行なわれていた。そこになぜ私が、というと、その朝日新聞の記者氏を紹介したのが偶然にも私なのである。

 その記者氏は、以前他の取材で私の所に来て、その後、一緒にサリーの店に行ったことがある。彼が、サリーのことを覚えており、また山崎洋子さんもサリーの知り合いということで、ご挨拶に私が顔を出した次第。ちなみに、サリーの友達のジュンコちゃんとは、俳優の浅野忠信さんのお母さんです。

 そのジュンコちゃんから、以前からお願いしておいた浅野忠信さんが主演した「モンゴル」のDVDを頂いた。息子さんの主演映画なので、サンプル版かと思ったら、わざわざ新品のものを買って来て頂いたので、恐縮した。一時間ほどいてから皆さんにご挨拶してお暇した。

 夜は、社友の斉藤義一氏と焼き鳥屋の「だんらん亭」にて待ち合わせ。斎藤氏が、古い友人の石川氏を連れてきて、お互いに三十五年ぶりの再会となった。内装業をしているとのことだが、この不況で大分苦戦していると、話していた。それでも思い出話に花が咲き、楽しい酒席となった。十時前に帰宅し、「モンゴル」を見たが、これがとても良い映画だった。景色もきれいだし、壮大なスケールで感動した。

Img684 ※チンギスハーンの若き日、テムジン時代の話です。是非見て下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辻政信の「潜行三千里」が面白かった。

2011-09-07 12:14:39 | インポート

九月五日(月)曇り。

 午前中は、全く起きられなかった。昨日は大して飲んだつもりはないのに、布団から出たのが十一時近かった。朝食を取る気にもならずに、コーヒーメーカーで熱々のコーヒーを淹れて飲んだ。先日、購入した辻政信の「潜行三千里」を読み始めたら面白くて、夢中になってしまった。

 実は、この本は、もう三十年以上前に、一度読んだことがある。昭和二十五年に毎日新聞社から発行されたものを古書店で見つけて購入した。多分、事務所の本棚のどこかにあるかもしれない。その時は、これほど面白いという気がしなかったが、読書力も年月と共に成長するのだろう、こんなに夢中になるとは思わなかった。

 今日読んだものは、昨年に出版された「増補版」である。戦時中は、「作戦の神様」と言われ、ノモンハン事件やマレー作戦、ビルマ作戦に従事し、戦後はアジアに潜伏。中国国民党の顧問となって、その後帰国。帰国後は、国家議員となるが、ラオスにて消息を絶つ、という壮絶な人生を送った。

 解説をしている国際政治学者の福井雄三氏は、「戦後、日本の社会で賛否両論を含めて、この人ほどさまざまな評価にさらされた人物は珍しいであろう。『作戦の神様、軍事の天才、大東亜戦争の英雄』といった肯定論から、『愚劣、無責任、大ほら吹きのペテン師、おぞけをふるう巨悪』といった否定論に至るまで、彼には多くの毀誉褒貶がつきまとってきた」と書いているように、どれが辻政信の本質か分からないが、陸軍大学をトップクラスで卒業したエリートらしく、当時のタイやベトナム、そして国民党の分析など、とても勉強になった。最近読んだ本の中では、断然面白かった。

 三時から、医者に行き、夕食の買い物をして帰宅。夜は休肝日とした。

Img683 ※「毎日ワンズ」刊、1500+税。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父の命日を忘れた。

2011-09-07 11:44:29 | インポート

九月四日(日)曇り。

 昨日は、父の命日であったにもかかわらず、うっかりしていてお墓参りにも行けなかった。最近は、酒で頭が腐っているのかもしれない。また、今日は、午前十一時から、見沢知廉氏の七回忌の法要があるのだが、車の調子が悪く、ディラーに修理に出すために、自宅待機となった。世話人の高木尋士氏に申し訳なし。

 午前中は、「大吼」の最終校正。「創刊三十周年記念号」となるために、各界から特別寄稿をして頂いた。目次や表紙のチェックなどして、日曜日でも印刷所に入稿した。

 夜は、西区の戸部の近くにある水天宮のお祭りに出かけた。駅でカメ&アコちゃんや、ミッチー橋本氏と待ち合わせ。水天宮の近くは、屋台が出ていてにぎやかである。サリーパパたちが担ぐ神輿を見てから、近くのお店で直会。隣のお店を見ると、歌手の黒沢博氏らが飲んでいるので合流。

 仕上げは、「はまゆう」というお店へ。この頃から雨が激しくなった。十時前に帰宅。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする