白雲去来

蜷川正大の日々是口実

四時間飲めるが、四時間も走れない。

2014-02-24 11:58:15 | インポート

二月二十三日(日)曇りのち晴れ。

ソチオリンピックが終わった。下の子供を小さい頃にアイススケートに通わしていた関係もあって、フィギアスケートは、家族で見た。何と言っても、羽生さんの金メダルに尽きるだろうが。残念だったのは真央ちゃん。このくらいの選手になると、二位も六位も、極端な話ビリでも一緒だ。常に一位であることを期待され、そのように戦ってきた真央ちゃんにとっては、金メダル以外頭にないだろう。とりあえずメダルを取れたことや入賞したことで満足しているような選手とは格が違うのだ。だからこそ彼女の重圧は計り知れないものがあったに違いあるまい。スキーのジャンプの高梨沙羅さんだって同じだ。トップアスリートの宿命かもしれない。それだけに、真生ちゃんのフリーの演技では感動させて頂いた。歳のせいなのか、涙腺が緩んで仕方がなかった。


かつてのメダリストがテレビに出ていて、「楽しんできます。何て言うのは、実力のない選手の逃げ口上だ」と。全くその通りだと思う。古いかもしれないが、国家の代表として出場する以上、国家と国民の期待を背負っている。と言う意識がないのは、選手として失格であると思う。楽しみたいのなら自分のお金で参加してしたら良いと、年寄りは思ってしまうのである。


朝起きて、テレビを観たら「時事放談」と言う番組で、石破さんと前原さんが出ていた。途中から見たので何とも言えないが、まだNHKの経営委員の問題、百田、長谷川両先生のことを話していた。いい加減にしろよ。と言う感じである。番組を最初から見れなかったのが残念。


東京マラソンに、群青忌の実行委員長である隠岐康氏が参加した。ずっーとテレビを見ていたが、あんなに大勢の人たちが走っているのでは、何処にいるのか全くわからなかった。走り終えた隠岐さんからメールがあって、残念ながら四時間切りは達成できなかったとのこと。それでもお疲れ様でした。中学、高校と陸上部に籍を置いていたが、それも遠い昔の話。四時間飲むことはしばしばあっても、四時間も走っていることなんて何て考えられない今の私です。


夜は、久しぶりにカメ&アコちゃんと待ち合わせて西横浜の「颯」へ。ようやく出歩けるような体調に戻った。「颯」では偶然にも知った人ばかりで楽しかった。その後「やまと」へ転戦。何でも近々、「おんな酒場放浪記」の撮影があるとか。楽しみである。十時前に帰宅。体調は九割回復。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名は体を表すか?

2014-02-24 09:58:20 | インポート

二月二十二日(土)晴れ。

 

お陰様で体調は徐々に回復しつつある。酒が「美味い」と感じる身体になるまでもう一息である。土曜日でもあるし、大事をとって一日自宅にいた。何をしたかと言えば、ただ非生産、非知的な時間を単に浪費していたに過ぎない。

 

先日書いた「名は体を表す」についてだが、大体の親は、子供に「こうあって貰いた」。あるいは、「このような人になって貰いたい」と思って名前をつけるのではないだろうか。世界的に有名な指揮者の小沢征爾氏は旧満州で生まれた。父の小澤開作は歯科医師であったが満州国協和会創設者の一人で、同志で満州事変の立役者となった板垣征四郎と石原莞爾から一字ずつ貰って第三子を「征爾」と命名した。協和会とは、満州国政府と表裏一体となって建国理想(王道楽土の建設)の実現を図るべく、国民に対する教化を進めた団体である。

 

世界的な指揮者である小沢征爾氏の名前が、関東軍高級参謀として満州事変を決行し、大東亜戦争においては第七方面軍司令官として終戦を迎へ、東京裁判にて死刑判決を受け処刑された板垣征四郎と彼の畏友でもあった石原完爾の名前から一字ずつを取ったことを、彼のファンのどれほどが知っているのだろうか。

 

また、過日、国会の予算委員会にて、野村先生の肩書を誤解して発言をした有田芳生氏の名前は、日本共産党の熱心な活動家だった両親により、ヨシフ・スターリンのファーストネームにちなんで「芳生(よしふ)」と名付けられた。ちなみにご本人も以前は日共の党員であった。

 

残念ながら、現在では、男の子に板垣征四郎や石原完爾の字を取って名前をつける親も、また、自国民を何百万人も粛正した、スターリンの名前を付ける親などまずいないであろう。しかし、これらの名前は、善しあしは別にして、親が子供に対する期待が良く分かり「志」があって良い。恥ずかしながら私の名前の「正大(まさひろ)」は、「正気の歌」の一節、「天地正大の気、粋然として神州に鍾(あつまる)る」からとったそうだ。全く親の期待に反して、名前負けしているのは言うまでもない。

 

リクルーティングスタジオが提供している「無料 赤ちゃん名づけ」アプリのアクセスデータに基づいたキラキラネームランキングについては以前もお伝えしたが、2013年のランキングの中でもっともキラキラした名前はどれか、投票に基づき決定した「2013年ベスト・オブ・キラキラネーム」が発表された。ランキングは以下の通り。

 

2013年 ベスト・オブ・キラキラネーム

 

1位 泡姫  (ありえる) 2位 黄熊  (ぷう) 3位 姫星  (きてぃ) 4位 宝物  (おうじ) 5位 希星  (きらら) 6位 心愛  (ここあ) 7位  美望  (にゃも) 8位 今鹿  (なうしか) 9位  姫奈  (ぴいな) 10位 皇帝  (しいざあ)。まだある、15位 姫凛  (ぷりん) 18位 愛保 (らぶほ)19位 奇跡 (だいや) 20位 匠音 (しょーん) 21位 祈愛 (のあ) 。といった具合。

 

一位の「泡姫」は、ソープランドのオネエサンだと思っちゃうし、「愛保」(らぶほ)にいたっては何をかいわんや、である。ただ呆れてしまうのは、歳のせいだろうか。

 

しかし、そう呆れてばかりもいられない。参議院議員で今回のソチオリンピックの団長の橋本聖子氏の三人の子供の名前というのが、聖火(せいか)・亘利翔(ぎりしや)・朱李埜(とりの)というもの。いくらオリンピックにこだわっているからと言って、私ならグレちゃうかもね。(すみません)因みに、変わった所では、あの文豪の森鴎外の子供は、於菟(おと)、茉莉(まり)、不律(ふりつ)、杏奴(あんぬ)、類(るい)である。

 

アナーキストの大杉栄の子供さんたちは、長女・魔子、次女・エマ、三女・エマ、四女・ルイズ、長男・ネストル。だった。これは海外の社会主義者やアナーキストにあやかったとか。私の網走時代、正義と言う名前の前科十四犯のドロボーがいた。「名は体を表す」何て言うのは、全く当てはまらないことが良く分かる。キラキラネームをアホバカと一概には言えないか。

今日もおとなしく、酔狂亭で三杯打ち止めにした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする