白雲去来

蜷川正大の日々是口実

この道や行人なしに秋の暮。

2015-10-06 11:08:42 | 日記
九月三十日(水)晴れ。

午前中に生命保険の担当者が来訪。随分前に入った生保が満期となったのだが、その先がどうなるのか良く分からないので、説明に来てもらった。私が入った当初の保険会社が倒産。外資系の保険会社に吸収された。当然ながら当初の保証はガタっと目減りし、おまけに学資に借り入れをしたので、満期と言っても戻ってくるものはほとんどない。正直言って「騙された」という感が強い。今解約しても戻ってくるお金は雀の涙。いつも貧乏人が損をする。あーあ嫌になっちゃった、驚いた。

新聞を見れば、殺人事件の記事のない日が無い。どうなっちゃんてんの日本人は。お世話になったラーメン店に強盗に入り、一人を殺し、もう一人に重傷を負わせて奪ったお金が、高が二百五十万。お前持ってんの。と聞かれると身も蓋もないが、根性で働けば二年もすれば溜まる金額のお金ではないか。逮捕されたら、強盗殺人、致傷でまず求刑は死刑まであるかもしれない。真面目に働けよあんちゃん。もう遅いか。「本是神州清潔の民」と詠んだ「天誅組」の伴林光平が泣いている。

夜は、友人と「やまと」へ。この友人、良い男なのだが全くの下戸である。しかし食欲は素晴らしい。何でも(ネギ以外)美味しそうに食べるし、見ているだけでも楽しくなる。下戸の友人氏と別れて、Kちゃんを呼び出して、「やまと」のちかくの「すくね」に転戦。TPPや安保法制、世界平和について激論を交わし、というのは嘘で、他愛もない話に花が咲き、一時間ほどで解散。楽しかった。この道や行人なしに秋の暮と芭蕉の句をぶつぶつと言いながら帰宅。

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中華街へ。

2015-10-06 10:54:16 | 日記
九月二十九日(火)晴れ。

春に大学生となった上の子供は、まだ夏休みが続いている。折角大学生になったのに二か月も休みで、大学は何を考えているのやら。まあ話し相手がいて退屈はしないが。

午後から、私が好きだった中華街にあった「中華飯店」が、移転したとのことで久しぶりに子供を連れて昼食に顔を出した。新しくなったお店は、市場通りのはずれにある。かつて市場通りには幼馴染が店長をしている飲茶の専門店の「菜香」があったが、閉店してしまった。久しぶりに市場通りを歩いたが、いわゆる「新華僑」の人たちの経営する「食べ放題」を売りにする店が増えて、オールドチャイナタウンのファンとしては、一抹の寂しさを感じずには得ない。

半年ぶりの中華飯店。お母さんにご挨拶して、何時もの「モツそば」「焼売」「餃子」に子供は「海老そば」。店が新しくなったせいでもないだろうか、以前の味とは大分違っていたのがちょっと残念だった。食後は中華街を散歩。港から吹く風にも秋の深まりを感じた。

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涙ぐんでる上海に行きたいな。

2015-10-06 10:25:53 | 日記
九月二十八日(月)晴れ。

六時半に目が覚めた。酒を抜くために朝から温泉へ。贅沢な話だが、これが温泉宿の楽しみでもある。のんびりと浸かって露天風呂へ。熱海は、横浜から近いということもあって、もう数えきれないほど訪れた。しかし海岸沿いの大箱のホテルが次々と廃業したり、老舗の旅館が、バイキング形式の安宿に代わったりして、熱海も時代の流れに抗しきれずに、その趣を変えつつある。熱海には民族派関係の新年会を含めて様々な思い出がある。

八時に朝食。朝から豪華な料理がつく。この膳で一杯飲んでもおかしくない。お世話になったA先生や宿の人たちにご挨拶をして帰路に就く。大熊氏は、熱海から新幹線で東京行き。私はのんびりと東海道線で横浜へ。旅の読書は『満州国演義』の第二巻、『事変の夜』。いわゆる戦前の満州や上海を舞台にした小説や映画が好きだ。中学の二年生の時に読んだ檀一雄の『夕陽と拳銃』以来、どのくらいの本を読んだのだろうか。佐野眞一の『阿片王 満州の夜と霧』と西木正明の『其の逝く処を知らず―阿片王里見甫の生涯 』、和田妙子『上海ラプソディー―伝説の舞姫マヌエラ自伝』を読了してから、これといった物が無かっただけに『満州国演義』を楽しんでいる。

夜は、月に一度の町内の人たちとの飲み会を「たつ屋」で行った。二次会に誘われたが、さすがに疲れていて早めに帰宅。

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