白雲去来

蜷川正大の日々是口実

蕎麦と湯豆腐。

2015-11-16 15:55:24 | 日記
十一月十二日(木)晴れ。

友人から関内に安くて美味い「蕎麦屋」が出来た。と聞いて行ってみた。場所はすぐに分かったのだが、そのお店のある場所には覚えがある。そうかもう二十年以上も前だが、知り合いの人が経営していたクラブのあった所だ。最近の関内は、クラブなどの飲み屋の入っていたビルが取り壊されてマンションに代わることが多い。久しぶりに見ると、何度か行ったことのあるお店が更地になっさており、そしていつの間にか新しいビルが建っている。これも時代の流なのか。

その蕎麦屋だが、いわゆる「立ち食い」と同じようなセルフのお店。「かけそばとかき揚丼のセット」が美味しいと聞いていたので、「ご飯を半分にして下さい」と言って注文した。六百八十円なり。蕎麦は田舎風の厚切り。かき揚も、チェーン店の蕎麦屋の物よりずーっと美味しい。この値段ならラッキーと思った次第。

湯豆腐が好きである。そして私は、絹ごし派である。「木綿豆腐」は苦手である。飲み屋で「冷奴」を頼んで「木綿豆腐」を出されると、手を付けずに一緒に行った人にプレゼントする。また湯豆腐には、ダシの昆布以外には余計な物は一切入れない。贅沢に昆布をびっしりと絨毯のように敷き詰めた上に豆腐を入れて、あまりアツアツにならないうちに食べる。薬味は、ネギと鰹節。ポン酢は苦手で生醤油がいい。醤油は温めずに、専用の「蕎麦猪口」に入れて食べる。豆腐が好きで、弘明寺商店街の入り口にある藤方豆腐店のやや大きめのものを一個つかう。このお店は「そごう」にも支店があるので、出かけた時の帰りなど、買って帰ることもある。今、湯豆腐に丁度良いような南部鉄瓶の鍋を探している。ちなみに将棋名人の木村義男は「木綿派」で、升田幸三八段は「絹ごし派」だったと、かつて『産経抄』にあった。

夜は、湯豆腐と、松原商店街の肉屋「えんどう」で買った牛筋をしっかりと煮込んで、塩味で一杯。

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エンジンの音轟々と。

2015-11-16 15:02:48 | 日記
十一月十一日(水)曇り後晴れ。

午前中にかかりつけの病院で常備薬を貰う。この病院は、院長が出ている時は凄い混みようなのだが、院長が休みの日は、すぐに処置してくれる。今日は、院長の休みの日。

テレビを見ると、国産ジェット機の初飛行のニュース。YS11以来、五十三年ぶりとのことらしい。新聞やテレビの解説を読んだり聞いたりするとナルホドと思うことばかり。何でも良いから、日本の最高の技術を世界に示してもらいたいものだ。頭に浮かんだのが、「エンジンの音轟々と隼は行く雲の果て。翼に輝く日の丸と腕に描きし赤鷲の、印は我らが戦闘隊」の歌であった。

夜は、恒例の「蜷川政経懇」を関内のHIROにて開催。その後、後輩と一軒転戦して帰宅。

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酒もたばこもやらない友人が胃癌か。

2015-11-16 14:28:17 | 日記
十一月十日(火)雨。

高倉健さんの一周忌とか。早いものだ。昨日は、BSで「日本侠客伝・雷門の決闘」を見て、今日は「海峡」という映画を見た。私は、俳優に拘って映画を見る方ではなく、作品を重視する方だ。どちらかと言えば「喜劇」や「戦争映画」のマニアであるかもしれない。若い頃は、木下恵介や小津安二郎の作品などに全く興味はなかった。十代の頃に「東京物語」を見たが、辛気臭い、と感じた思い出がある。しかし、六十も半ばの歳になると、小津安二郎や木下恵介の映画に涙するようになった。まっそれでもレンタルしてまでみたいとは思わないけれども。そう言えば「海峡」の中で、森繁久彌が歌ったのが私の好きな「流浪の旅」。この歌は戦後に冠二郎が「旅の終わりに」という題にしてカバーしたが、私は元歌の方の歌詞が好きだ。

古い付き合いの、大日本天誠団の内田春雄団長が胃癌になり、手術をしたと聞いたので見舞いに行った。病院は、自宅から比較的近い聖隷横浜病院。ここに来るのは五年ぶりくらいか。仲が良かった焼肉屋「清水苑」のオヤジも肝臓を悪くしてここに入院していた。病室に行くエレベーターの前で、内田団長の共通の友人と会う。揃って病室へ。

酒もたばこもほとんどやらない内田団長が胃癌になるとは分からないものだ。術後とあって体のあちらこちらに管をぶら下げて、見ていても痛々しい。それでも看護婦さんをからかっているのだから、気力は衰えていないようだ。三十分ほどいて病院を後にした。

帰宅後は、連載させて頂いている『実話ドキュメント』に原稿を入稿。夜は、酔狂亭で独酌。

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