五月十二日(木)晴れ。
連載させて頂いている月刊『実話ドキュメント』に原稿を入稿。ホツトする。午後に友人がマクドナルドのハンバーガーを持って来訪。私の好物は、「エビカツバーガー」(こんな名前でしたよね)。昔はマックのコーヒーは激マズだったが最近は、美味しくなった。それにしても百円は安い。
先日、旅のつれづれに買ったのが浅田次郎の『かわいい自分には旅をさせよ』(文春文庫)。その中の「遥かな海」という文章に「私のような生粋の東京人にとって、多摩川一つ隔てただけの神奈川県は、なぜか遠い場所である。印象としても遠く、また縁も薄い」と言うものがあった。その感覚は、神奈川県民の私とて同じで、子供の頃は、東京に行く、ということは、ほとんど旅行に近い感覚であった。東京どころか、隣町に行くのも、かなりの勇気が必要だった。小学校の四年生の時に、母に東京タワーに連れて行って貰った時は、嬉しくて、中々寝付かれなかったことを今でも覚えている。
十代の頃までは、何処に出かけても、京浜急行の赤い車両が目に入ると「ああこれで迷わず家に帰れる」とホッとしてものだ。大桟橋でまだ出航する船から色とりどりのテープが投げられ、バンドが「蛍の光」を演奏する中、船の汽笛が響く。学校で見学に行ったその風景をはっきりと思い出すことが出来る。まだ家にテレビもない時代。ちなみに私と浅田次郎さんは同じ歳である。
連載させて頂いている月刊『実話ドキュメント』に原稿を入稿。ホツトする。午後に友人がマクドナルドのハンバーガーを持って来訪。私の好物は、「エビカツバーガー」(こんな名前でしたよね)。昔はマックのコーヒーは激マズだったが最近は、美味しくなった。それにしても百円は安い。
先日、旅のつれづれに買ったのが浅田次郎の『かわいい自分には旅をさせよ』(文春文庫)。その中の「遥かな海」という文章に「私のような生粋の東京人にとって、多摩川一つ隔てただけの神奈川県は、なぜか遠い場所である。印象としても遠く、また縁も薄い」と言うものがあった。その感覚は、神奈川県民の私とて同じで、子供の頃は、東京に行く、ということは、ほとんど旅行に近い感覚であった。東京どころか、隣町に行くのも、かなりの勇気が必要だった。小学校の四年生の時に、母に東京タワーに連れて行って貰った時は、嬉しくて、中々寝付かれなかったことを今でも覚えている。
十代の頃までは、何処に出かけても、京浜急行の赤い車両が目に入ると「ああこれで迷わず家に帰れる」とホッとしてものだ。大桟橋でまだ出航する船から色とりどりのテープが投げられ、バンドが「蛍の光」を演奏する中、船の汽笛が響く。学校で見学に行ったその風景をはっきりと思い出すことが出来る。まだ家にテレビもない時代。ちなみに私と浅田次郎さんは同じ歳である。