白雲去来

蜷川正大の日々是口実

『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』を見た。

2016-05-25 11:25:23 | 日記
五月二十日(金)曇り。

先日、何のテレビかは忘れたが、リリコという女の人が映画の解説をしており、その中で知ったのが『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』(二〇一五年制作のイギリスの映画)というである。いわゆる「ナチ」を題材にした映画が好きな私としては、是非見たいと思った。アコウダイの粕漬にあさりの味噌汁、納豆の朝食を済ませて、さあーて、どこの映画館で上映されているかと調べたら、伊勢佐木町の「ジャック&ペティ」という映画館で、九時五十分から一回だけ上映すると言う。時計を見たら九時五分。慌てて家を出た。

シニア割引で千円。嬉しいけれど、複雑である。会場には、私を含めた、ほとんどジジ・ババばかりが二十名ほど。コーヒー二百円也を買ったが、いけネェー、トイレのことを忘れていた。

映画は、一九六一年、「ホロコーストの実行人」といわれた元ナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンの裁判(いわゆるアイヒマン裁判)を全世界にテレビ中継し、ホロコーストの真実を伝えた実在のテレビマンたちの姿を描いた作品。生存者たちがナチス戦犯の前で語る証言は、ホロコーストの実態を明らかにする絶好の機会となる。ナチスがユダヤ人にしたことを全世界に知らせるため、TVプロデューサーのミルトン・フルックマン(マーティン・フリーマン)とドキュメンタリー監督のレオ・フルヴィッツ(アンソニー・ラパリア)はこの世紀の裁判を撮影し、その映像を世界へ届けるという一大プロジェクトを計画する。世界初となるTVイベントの実現のため制作チームは撮影の準備を進めるが、様々な困難が立ちはだかる。そして、ついに裁判の日を迎える……。というものです。

法廷に立つアイヒマン(実写)が哲学的に見えた。恐らく、こんな裁判を茶番と感じているのか、それともナチやヒトラーへの忠誠のなせるものなのか・・・。ユダヤ人に対する残虐な行為よりも、一点を見つめたまま表情を変えないアイヒマンに引き付けられた映画だった。DVDになったらもう一度見てみたい。

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ひとりホカ弁を食ひて 思ひにふける。

2016-05-25 10:54:58 | 日記
五月十九日(木)晴れ。

あはれ 薫風よ 情〔こころ〕あらば伝へてよ ――男ありて 今日の朝餉に ひとりホカ弁を食ひて 思ひにふける と。ふふふ。これは佐藤春夫の「秋刀魚の歌」のギャグである。自宅の近くにホカ弁屋が出来て、朝食を作る元気のない時は、電話してから取に行く。往復十分もあればオッケーである。「のり銀鮭弁当」四百九十円。

朝食後は事務所に行き、夕方まで真面目に仕事。事務所のパソコンが壊れてしまい、自宅で使っているモバイルをいちいち持って行かなければならないのが面倒である。

夕方になり、久しぶりに松原商店街の「魚孝」へ。やはりカツオが駄目で買わなかった。マグロを買って帰るが、残念ながらサンズン、ヨツの物だった。まあいつも美味しい物が当たるとは限らない。その昔、と言っても江戸時代、保存方法が余りなかった頃、カツオを刺身で食べた人が、食中毒になった。そんなこともあって、カツオを刺身で食べることをお上が禁じた。しかし、駄目と言われるとますます食べたくなるのが人の性。あぶって焼き魚に見せた。もちろん中身はレアのままだ。こうして「カツオのタタキ」が生まれたと言う説がある。

どうでも良いが、今年はまだ、おおっ!というカツオに二度ほどしか巡り会っていない。そんな訳で、今日も酔狂亭で月下独酌。

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復、朋、遠方より来る。

2016-05-25 10:31:33 | 日記
五月十八日(水)晴れ。

長い間、癌と戦って克服した宮崎の社友の福田秀春さんが、諸国漫遊の旅の途中に横浜を訪ねると言うことで、福田さんの全快を祝う一献会を「やまと」にて催した。

夕方に、伊勢佐木町のホテルにて宮崎さんと再会。やはり八ヵ月余の闘病生活のゆえか、以前お会いした時よりだいぶ痩せていて足元も少々心もとない。それでも札幌、函館、青森と弊社の社友を訪ねて連日の酒席をこなしているのだから、ほぼ全快に近いまでに回復したに違いない。前日は、豊橋の「フクイのカレー」こと福井英史さん宅にて、大破・轟沈とのこと。一番若くて体力のありそうな竹田忠正さんは、福田さんいわく、「二時間ほどで轟沈してしまい、まるでトドのように眠ってしまった」らしい。可笑しかった。福井さんから豊橋限定の「しるこサンド」、竹田さんから「赤、黒の霧島」を頂いた。

「やまと」にて社友ら集まり、まずは福田さんの全快を祝って乾杯。福田さんは「やまと」に来たのは二年ぶりのこと。和やかに語り飲んで、「サリーズ・バー」へ転戦。カラオケ大会で盛り上がり、十時に再会を約して解散。

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