白雲去来

蜷川正大の日々是口実

我が家はミニシアター。

2016-05-27 10:34:21 | 日記
五月二十二日(日)晴れ。

午前中に、小針政人君が編集をしている季刊『大吼』の夏号に連載第七回を入稿した。「暗雲・層雲・青雲」と題した他愛もないエッセイなのだが、原稿を読んで頂くと言うことは、私自身が見られているのと同義語なので、入稿するときは、やはり緊張をする。そう言えば、『大吼』に四宮正貴先生のライフワークである「萬葉集を讀む」が連載されているが、「春季号」に「『野火』を主題にした名句」として、三上卓先生の「野火赤く 人渾身の 悩みあり」の解説と共に、野村先生の獄中句集『銀河蒼茫』の後書きが紹介されている。野村先生が、尊敬する三上卓とその句に対する思いが書かれており、何度読んでも頭の下がる思いがする。

『ターミナル』以来のタッグとなる、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスによるサスペンス大作。東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”の舞台裏に迫る。『ノーカントリー』で第80回アカデミー賞監督賞を受賞したジョエル&イーサン・コーエンが脚本を担当。一介の弁護士が挑む実現不可能と思われた作戦で、思いがけないアプローチを試みる姿に意表を突かれる。 「(シネマトゥディ)より」を我が家で酒を片手にくつろぎながら観た。私が小学生の低学年の頃に起きた「スパイ機U―2撃墜事件」のことはおぼろげに覚えている。最も深い意味など知らなかったが、「東西冷戦」も今や死語になった。

良い映画や本に出会うと、安酒が高級な味に変化するから不思議だ。DVDのレンタルが五枚で千円。一枚二百円で、楽しめるのだから、有難いことだ。「DENON」のオーディオシステムも気に入っているし、まるで我が家はミニシアター。静かに日曜日の夜が更けて行く。

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食堂車と弁当売りが懐かしい。

2016-05-27 10:00:08 | 日記
五月二十一日(土)晴れ。

五月も半ばを過ぎて、我が家もようやく夏仕様にした。日本間のホットカーペットから茣蓙に、石油ストーブをしまって扇風機を出した。ついでに、洋服も模様替え。暑さの夏よ、いつでも来い。と準備万端整った。

そう言えば、先日名古屋に行ったが、新幹線や特急列車から食堂車がなくなったのはいつのことだろう。新幹線のビッフェも今はない。しかしこのビッフェは最低最悪だった。何の味気もなく、売っているものはどれも不味かったとの記憶がある。特急列車の席が一杯の時、食堂車でビールを飲みながら過ごしたのは、何時頃のことだったろうか。最も、今では東京名古屋までは「のぞみ」で一時間とちょっとで着いてしまうのだから、食堂車で窮屈な思いをして食事をするよりも、現地に着いてから、ゆっくりと食事をした方が良いかもしれない。

電車の窓が開かなくなってからか、弁当やお茶を売る「売り子」も姿を消した。横浜駅にも、赤いチャイナ服を着てタスキをかけた崎陽軒のシュウマイ弁当売りのオネエさんがいたが、いつのまにかその姿を見かけなくなった。当時、横浜では、赤いワンピースなどを着ていると、「崎陽軒」がいると陰口を叩かれたものだ。ちなみに駅弁は、その崎陽軒のシュウマイ弁当が一番おいしいと思っている。そうだ、電車で買う「お茶」は陶器に入っていた。それからビニールになって、いつのまにか姿を消した。これはペットボトルのお茶や水が一般的になったからだろう。

時代に取り残されないように、頑張らなければ。スーパーに行ったら「姫サザエ」が売っていたので二パック買ってきた。ガーリックバターを乗せて、オーブンで焼いて、エスカルゴ風にしてみたら、これが中々いい感じだった。

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