白雲去来

蜷川正大の日々是口実

潜水艦が好きだ。

2016-07-07 16:11:16 | 日記
七月六日(水)晴れ。

私が連載をさせて頂いている『実話ドキュメント』の来月号に「戦艦大和神話を読む」という原稿を書いた。その中で、少々潜水艦のことにも触れさせて頂いた。潜水艦と言えば、「海の狼」として恐れられた、ドイツのUボートが有名である。ドイツは第二次世界大戦中に実に千百三十一隻ものUボートを建造した。日本の潜水艦と比べるとUボートとは小型だが、建造日数が短く量産に適していた。ドイツは大量に生産したUボートを大西洋の交通破壊作戦に投じた。魚雷攻撃目標は、軍艦よりもむしろ輸送船団だった。敵の補給を断ち、戦力、経済力を弱める、いわば兵糧攻めと言うべき作戦だ。海面下を密かに進み、相手に近づいて魚雷を放つことができる潜水艦は、この作戦にうってつけであった。Uボートは、大西洋の交通破壊戦に大きな成果を上げた。大戦中に八百三十隻のUボートが約三千隻、総計一四九〇万トンの商船を沈めている。

戦時中、日本海軍は全部で百九十隻の潜水艦を保有していた。 百九十隻の潜水艦のうち、実に百二十七隻が撃沈もしくは行方不明になっている。それは、日本の海軍が、ドイツやアメリカのように、潜水艦を交通破壊戦に使用せず、戦艦と同じ用途で使用したために、消耗が激しかった。

戦争末期に建造されたのが、「潜水空母」と言われた、「伊四〇〇潜水艦」である。その伊四〇〇のモデルキットが、アシェット・コレクションズ・ジャパン㈱から「週刊伊四〇〇」として発売され、人気を博している。毎週キットが送られてきて、約二年かけて組み立てをするのだが全長一二二センチ(百分の一モデル)という大きさで、実艦と同様、折りたたんだ晴嵐を三機格納するなど、とても精巧にできている。といっても百二十号完結で合計金額が二十万を超えるので、私のような浪人には正直言って高嶺の花である。

今日は、午前中より、お世話になっている方へのあいさつ回り。同行は、志村馨、松本佳展、横田博史の三君。途中、新宿で私の好きな、わんたんの美味しいお店「広州市場」にて昼食。このお店、早く横浜に出来ないかなと、いつも思う。

帰宅後は、のんびりと風呂に入ってから、まずドライビールで、汗を引かせてから、伊佐美で酔う。※写真は伊四〇〇潜水艦。青嵐を収納するためのクレーンを立てている。

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朋、遠方より来たり、帰ったり。

2016-07-07 05:47:37 | 日記
七月五日(火)雨後曇り。

昨日、茄子のことを少し書いたが、その昔、お世話になっている方から、とても上品な茄子を頂いたことがあった。大人の握りこぶしより、少し小さい位の丸い物で、立派な箱の中で、一つずつ和紙で丁寧に包まれていた。開けた瞬間、恐れ多くて、ハッハァーと両手をついて頭を下げた。とはチト大げさですが、本当に品も味も良い茄子だった。どこの産か忘れましたが。

今日は、珍しく、盟友二人が、下山して横浜に来ると言う。「やまと」にて一献。とのリクエストだったので、六時に待ち合わせた。ゲストとして、共通の友人の、婚活の山ちゃんとカメちゃんのお二人も呼んで、朋、遠方より来たり、また楽しからずや。気の合う人たちとの酒席ほど楽しいものはない。酒も美味いし、何と言っても「やまと」の鶏だ。

久しぶりに下山したお二人は、五時半に「やまと」に着いた時には、すでに酒が入っていた。何でも電車の中で、景色を肴に一杯やって来たらしい。両人対酌すれば山花開く 一杯一杯また一杯 我酔うて眠らんと欲す卿且く去れ 明朝意あらば琴を抱いて来たれ。明朝とまではいわないが、「サリーズ・バー」に転戦。自宅の遠い下山組は、軽く飲んで帰宅。私は、山ちゃんと一緒に、何処かの店に行ったのだが、良く覚えていない。最近は、随分と酒が弱くなった。山ちゃんにお礼を言って帰宅。

家に帰れば、口うるさい女どもが、「お父さん。また飲んでるの」。「バカヤロウ。股で酒が飲めるか」。「何処で飲んでんの」「何処で?口だよ、口」と逆らって、小さくなって寝ました。
コメント (1)
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茄子は浪人の味方。

2016-07-07 05:08:43 | 日記
七月四日(月)晴れ。

八百屋さんがめっきりと少なくなった。私が子供の頃は、どの町にも必ず八百屋があって、その店頭に並ぶ野菜を見て季節感を味わったものだ。それが、今では、スーパーに吸収?されてしまい、八百屋でなく、「野菜コーナー」になってしまった。だから、八百屋さんを見つけると、嬉しくなって、つい中に入って、旬の物を買ってしまう。といっても、最近は車に乗ることが多いので、駐車をする場所がない時は、あきらめてしまうが。

なすの旬は七~九月。ハウス栽培で一年中手に入るが、本来は代表的な夏野菜。日本各地で数多くの種類が栽培されている。九州など温暖な地方では晩成の「長なす」。東北など寒冷地では早生の「丸なす」や「小なす」など。「嫁に食わすな」といわれる「秋茄子」の「秋」は旧暦で、現代の九月頃を指す。へたの切れ目が茶色くないものが新鮮。これは何となく寄ったパソコンからの知識だ。

ナスは中国を経て日本に伝わったと言われている。為(な)す。成(な)すに通じることから「一富士・二鷹・三茄子(なすび)」と言って、昔から夢に見る縁起の良い物とされている。(楠本健吉『歳時記』)若い頃は、それほど好きなものではなかったが、最近は良く食べるようになった。八百屋やスーパーに行って、色つやの良い茄子を見るとつい手が出る。炒め物も良いが、焼いて、皮をむいたものに、鰹節をかけて醤油で食べる。というシンプルなものが好きだ。

以前は、この皮をむくのが熱くて面倒なので敬遠していたが、ユーチューブで簡単な方法を知ってからは、苦ではなくなった。焼く前に包丁で縦に何カ所か筋をつけておくと、面白いほど簡単に剥ける。この時期の酒の肴にはぴったりである。刺身ばかりでは体が冷える、熱々の茄子の湯気と茄子の上で踊る鰹節に、ふふふとニヤついて箸をつける。浪人の食卓には最高ですな。

そんな訳で、今日も、酔狂亭で月下独酌。最近は、岐阜の細川先生の「飲んでますかぁー」のメールが入らない。節制しているのだろうか。そのうちに細川先生と、藤本隆之さんと私の三人で「ヘロヘロの会」でもやろうかな。

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