白雲去来

蜷川正大の日々是口実

霜鬢(そうびん)明朝 又一年

2019-01-03 08:26:43 | 日記
十二月三十一日(月)晴れ

七時に起床。家族揃って今年最後の朝食は、鮭の焼き物、タラコ、筋子、ほうれん草の味噌汁。食後に、まだ掃除しきれていない所を家族総出できれいにした。

その後、近所のスーパーに上の子供を連れて買い物に行くが、駐車場に入りきれない車が列をなしていたのには驚いた。皆さん、どんなものを買っているのかと、ちょっと覗いてみると、スキヤキの肉、マグロの刺し身に、カニ、蒲鉾の類が多かった。何かホッとする。

夕方五時に、仲良しさん夫妻が来訪して、年越しの宴。ホットプレートを使ってのズワイガニとエビのバター焼き、ご夫妻からの差し入れの刺し盛、結びこんにゃくの煮物、キュウリのニンニクオイル。紅白を見ずにナツメロで盛り上がる。友人と私は最近は「七べろ」(七時にベロベロになる)なので、残念ながら除夜の鐘を聞かずに、いつの間にか解散して、いつの間にか寝ていた。

毎年暮れになると、唐詩選」の中にある高適の「除夜作」という漢詩が過去の様々な思い出と共に脳裏に浮かぶ。       

旅館寒燈獨不眠 ・旅館の寒燈に独り眠れず
客心何事轉凄然 ・客心何事ぞ転(うた)た凄然
故郷今夜思千里 ・故郷今夜 千里に思う
霜鬢明朝又一年 ・霜鬢(そうびん)明朝 又一年

本当に髪の毛は霜のように白くなって、年が明ければ六十八歳となる。正に、門松は冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし。である。

今上陛下の御代、平成三十一年が皇国はもとより皆様にとりましても佳い年でありますことを心からご祈念申し上げます。新年もまた旧に倍しまして、ご指導とご鞭撻のほどを宜しくお願い致します。皇孫弥栄。

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