白雲去来

蜷川正大の日々是口実

カルロス、ゴーン。いやガァーン。

2019-01-09 11:19:02 | 日記
一月八日(火)晴れ。

朝起きても、体調は万全ではなかったので、加湿器を「強」にして部屋を暖かくしておとなしくしていた。それでも食欲はあって、朝食は、赤ウインナー、ポークハム、オーシャンキングのフライにとろろこぶのスープ。昼は、久しぶりにファミマの冷凍ラーメンに錦糸町の「223」のキムチを入れて汗をかいた。午後から風呂に入ってのんびり。夜は、九割ほど体調が戻ったので、頂き物のロースハム、タラコで軽く晩酌。缶ビール二杯に「黒霧島」を三杯。美味かった。

ニュースは、ゴーンさんが「拘留開示手続き」とやらで法廷に立ったとかで、どの局もやっていた。少ない傍聴席に傍聴希望者が千人以上も並び「この事件の関心の深さを物語っている」と興奮気味に伝えたアナウンサーがいたが、何言ってんの、ヘソでお茶を沸かすとはこのことだ。恐らく、並んだ人のほとんどが、各マスコミから雇われたアルバイトで「抽選要員」であることを、当のマスコミが知らないはずはない。

私は、ゴーンさんが無罪かどうかにはほとんど興味もないが、ただ日本の司法はちょっとおかしいと思っている者の一人である。一旦逮捕されて、容疑を否認すると「接見禁止」が延々続く。例えば、一般の人が、外部との接見を制限されて二ケ月も、三ヶ月も拘置所に入れられたなら、その人の生活、もし会社を経営していたならば、倒産の危機に直面する。そして「保釈」も制限される。その理由のほとんどが「逃亡の恐れ」と言うものであるが、この狭い日本のどこに逃げるところがあるのか。そこでこう囁かれる「こんなことでいつまでも否認していると、当分出れないし、接見禁止も続くよ。認めてしまえばすぐ出られるし、どうせ罰金、重くても執行猶予なんだから」と。こうして冤罪が作られる。

ゴーンさんは外国人であり有名人である。空港に行っても今の警備システムでは、出国することなどまず不可能である。彼に「逃亡の恐れが」どこにあるのだろうか。また、ゴーンさんの弁護人と言う元特捜部長と言う人、かつては同じようなことをしておきながら、後輩を批判している。何でも特捜時代にライブドア事件や村上ファンド事件でもかなり強引な立件をしたことでも有名とのこと。今回のゴーンさんの逮捕を通じて代用監獄や長期拘留の是非について考えてみるのも良いことかも。そう言えば映画「ジャッカル」の主人公のテロリストは、カルロスだった。ゴーン、いやガァーン。

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