白雲去来

蜷川正大の日々是口実

阪神大震災から24年。黙祷。

2019-01-20 11:56:59 | 日記
一月十七日(木)晴れ。

阪神大震災から二十四年。その日、寝ていて阪神・淡路の揺れを感じなかった。早朝にテレビを点けたら、何処かの町が燃えている映像が目に入った。ん、何?。その映像が神戸の町の一部と聞いて驚いた。詳細を知るにつれて大変なことになっていることを知り、更に驚いた。考えてみると、平成の御代には、こういった大災害が続いた。それにも負けずに日本人は秩序正しく、かつ忍耐強く復興を成し遂げてきた。もちろん、まだ仮設住宅に住む人、身内を亡くした心の傷が癒えない人もいるのに違いあるまい。

確か、この時は村山内閣だったと記憶している。聞く所によれば、「私が総理の時に自衛隊の出動命令を出すのか」と逡巡した結果、自衛隊の救助が遅れ、犠牲者が増えた。が定説となっている。残念ながら、私たちは、こういう災害や事故を経験して、そこから学び、より安全、安心な社会を築いて行く。近い将来かなりの確率で起こると言う東南海地震、関東地方の地震。ないことに越したことはないが、「もしもの時」に、最低限の備えは必要だと思う。

『白い孤影 ヨコハマメリー』(檀原照和著・ちくま文庫)を読む。ヨコハマメリーさんに関しては、知人の映画監督の中村高寛さんの『ヨコハマメリー・かつて白化粧の老娼婦がいた』(河出書房新社)という名著がある。中村さんの方は、メリーさんのドキュメントと合わせて横浜の戦後史としてもとても参考になる。檀原さんの物は、完全にメリーさんの個人史として興味深く読める。また、「後書き」にあった、本書執筆の機会を与えてくれた「筑摩書房の青木さん」には、私もお世話になっている。偶然に旧知の方の名前を見つけて檀原さんの本がより身近なものとなった。是非ご一読を。

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